
取得価額と取得費とは何か?基本の意味を理解しよう
取得価額と取得費は、どちらも税金や会計の分野でよく出てくる用語ですが、中学生でも分かりやすく言うと、「何かを買ったときの値段を表す言葉」です。
ただし、この二つは厳密には少し意味が違います。
取得価額とは、「物や資産を買ったときの最初の価格のこと」です。たとえば、車を100万円で買った場合、その100万円が取得価額です。
一方で取得費は、取得価額に加えて購入にかかった費用も含みます。例えば、車を買うときにかかった運送費や登録費用なども取得費に含まれます。
このように取得費は単なる購入価格だけでなく、買うためにかかったあらゆる費用をまとめたものと考えると分かりやすいでしょう。
取得価額と取得費の主な違いを詳しく説明する
一番大きな違いは範囲の広さです。
取得価額は購入した値段だけに限定されますが、取得費は購入にかかる様々な費用が含まれます。
たとえば、書籍を買う場合、購入した金額だけが取得価額です。しかし、もし本を手に入れるために送料や梱包費用がかかると、それらの費用も取得費に含まれます。
また、税金でもこの違いは重要です。例えば不動産を売った時の税金計算において、課税対象となる利益は売却代金から取得費を差し引いて計算されます。このときどこまでの費用を取得費と認めるかがポイントになるのです。
わかりやすいように、下の表を見てください。
項目 | 取得価額 | 取得費 |
---|---|---|
購入価格 | 含む | 当然含む |
送料・手数料 | 含まれない場合が多い | 含まれる |
修理費用 | 含まれない | 場合により含む |
登録費用・税金 | 含まれない | 含まれる場合あり |
このように取得費は、より幅広い費用を含みます。
だからこそ、税金計算や会計処理の際には取得費の正確な理解が求められます。
なぜ取得価額と取得費の違いを知ることが大切なのか
取得価額と取得費の違いを知らないと、税金や損益の計算が間違えてしまうリスクがあります。
例えば株を売った場合、利益は売却代金から取得費を引いて計算します。もし取得費を低く見積もってしまうと、利益が大きくなってしまい、払うべき税金も多くなってしまうのです。逆に取得費に含めても良い費用を忘れると損をしてしまう可能性もあります。
また、資産を正しく評価するためにもこれらの違いは重要です。
たとえば自分で中古車を買って売るときに、どこまでを取得費とするかでその車の正味の利益が変わってくるので、損得の判断にも影響します。
だからこそ取得価額は単純な購入価格であり、取得費は購入価格に加えてその取得のために直接かかった費用をまとめた金額という違いをしっかり押さえましょう。
取得費に含めることができる費用の中には、実は税金や登録手数料も含まれることがあります。普通は購入価格だけを考えがちですが、これらの追加費用を正しく取得費に含めることで、税金計算のときに節税効果を見込める場合があるんです。まるで隠れた得点があるように感じられて、取得費の計算はちょっと面白くなりますね。家庭で物を買って売る時も、ぜひ領収書をちゃんと取っておきましょう。
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