
固定資産税評価証明書と固定資産評価証明書とは?
固定資産税評価証明書と固定資産評価証明書は、名前が似ているため混同しやすいですが、異なる役割を持つ大切な書類です。
固定資産税評価証明書は、土地や建物などの固定資産にかかる固定資産税の評価額を証明する書類で、市区町村の税務課などで発行されます。これは納税の計算や手続きに使われる大切な資料です。
一方、固定資産評価証明書は、固定資産の評価額が記載された書類で、主に資産価値の確認や取引時の参考資料となります。こちらも市区町村から発行されますが、固定資産税の計算に特化した書類とは言えません。
どちらも固定資産に関わる証明書ではありますが、対象や用途が異なります。
具体的な違いとそれぞれの使いみち
では、具体的にどのような違いがあるのか、代表的な違いを
表にまとめてみました。
証明書名 | 発行目的 | 評価基準 | 主な使用用途 | 発行機関 |
---|---|---|---|---|
固定資産税評価証明書 | 固定資産税の納税額決定のための証明 | 市区町村が定めた評価基準に基づく課税標準額 | 税金の計算、相続税の申告の補助 | 市区町村役場の税務課 |
固定資産評価証明書 | 資産評価や不動産取引の参考資料 | 鑑定評価や市場価値に近い評価額(自治体による) | 資産価値の確認、不動産売買時の参考 | 市区町村役場 |
取得の流れと注意点
どちらの証明書も市区町村の役所で申請すると取得できます。
申請には固定資産の所在地や所有者の情報が必要で、場合によっては登録免許税や証明書発行手数料がかかります。
注意点としては、取得時期によって評価額が変わることがあるため、最新の情報を確かめることが重要です。
また、書類の使いみちが異なるため、目的に合った証明書を申請する必要があります。
納税のためなら固定資産税評価証明書を選択し、不動産の評価や売買の参考にするなら固定資産評価証明書が適しています。
誤って申請すると手間や時間がかかるので、事前に役所に問い合わせることをおすすめします。
固定資産税評価証明書は、納税のルールとして決められた評価額を証明するための書類ですが、じつはその評価基準は毎年見直されることがあります。
これは税の公平性を保つために必要なことで、例えば近くに新しい駅ができたり利便性が上がると、土地の評価額も変わるのです。
そのため、1年前に取った証明書の数字と今の土地の価値が違うことも起こります。
こうした更新があるからこそ、用意する際は最新のものかどうかを確認することが大切なんですね。
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