
仕入帳とは?
仕入帳(しいれちょう)は、会社やお店が商品や原材料を買ったとき、その内容を記録する帳簿です。
たとえば、何を何個買ったのか、いつ買ったのか、いくらだったのかをまとめて書いておくものです。
仕入れた商品の情報を正確に管理することで、支出がどれくらいあるのか把握しやすくなります。
これは経理作業でとても重要な役割を果たします。
仕入帳は主に仕入れの記録専用なので、商品が売れたり在庫が減ったりすることは記録しません。
買った分だけを管理するための帳簿と考えるとわかりやすいです。
商品有高帳とは?
商品有高帳(しょうひんありだかちょう)は、会社やお店が持っている在庫の量や金額を管理するための帳簿です。
簡単に言うと、「今どれくらいの商品が残っているのか」を記録します。
商品の入荷や売上があれば、そのたびに数量が変わるため、その変動を記録し増減を管理するのに使われます。
在庫を正しく把握しないと、商品が足りなくなったり、不必要に多く在庫を持ったりすることになるため、とても重要な帳簿です。
商品有高帳は、仕入だけでなく、販売や返品などすべての在庫変動を記録するのが特徴です。
仕入帳と商品有高帳の違いを表で比較
項目 | 仕入帳 | 商品有高帳 |
---|---|---|
目的 | 仕入れの購入記録 | 商品在庫の数量と金額管理 |
記録内容 | 買った商品の種類、数量、価格、日時 | 商品の入荷、販売、返品などの在庫の増減 |
管理範囲 | 仕入れに関する支出だけ | 在庫全体(仕入れだけでなく販売も含む) |
使う場面 | 経理の仕入記録用 | 在庫管理、棚卸しのため |
管理対象 | 主に購入した商品の情報 | 商品の数量と金額の変動 |
まとめ:わかりやすく使い分けよう
仕入帳は「買ったこと」を記録するノートのようなもので、商品有高帳は「今どれだけあるか」を常にチェックする管理簿とイメージしてください。
両者は似ていますが、目的や使い方が違うため、混同しないように注意が必要です。
正しく使い分けることで、会社やお店の経営をスムーズにして、失敗を防げます。
今後、会計や経理の勉強をするときに、この2つの帳簿の役割を理解しておくととても役立つでしょう。
商品有高帳の面白いところは、ただ単に"在庫がどれだけあるか"を記録するだけでなく、その記録が会社の経営にとても重要だという点です。もし商品有高帳がしっかり管理できていなければ、売れたのに在庫が足りずお客さんに迷惑をかけてしまったり、逆に在庫を持ちすぎてお金が無駄になったりします。こうしたリアルタイムで変わる商品の量をきちんと把握することが、成功するビジネスの鍵と言えます。だから、商品有高帳はただの帳簿ではなく、“会社の健康管理ノート”のような役割も担っているわけです。
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