
検体検査とは何か?その基本をわかりやすく解説
検体検査とは、患者さんから採取した体の一部や液体(血液や尿など)を専門の検査機関や病院の検査室で調べる検査のことを指します。
一般的に、病気の診断や治療の効果判定、健康状態のチェックのために行われます。
検体には血液や尿、痰(たん)、組織などさまざまな種類があり、それを分析することで体内の異常や病気の兆候を見つけることができます。
つまり、検体検査は体から取ったサンプル(検体)を用いる検査全般を指す広い言葉です。
例えば、血液の中の赤血球や白血球の数を調べる血液検査や、尿の中の成分を調べる尿検査も検体検査の一部となります。
生化学検査とは?検体検査との違いを理解しよう
生化学検査も検体検査の一つの種類です。
これは血液や尿などの検体を使って、体の中にある化学物質や酵素、脂質、タンパク質などを調べる検査です。
たとえば、肝臓の働きをチェックするためのGPTやAST、腎臓の機能を調べるクレアチニンや尿素窒素、血糖値などが生化学検査でわかります。
生化学検査は身体の代謝や機能の状態を数値で詳細に把握できる検査なのです。
検体の中でも特に化学成分を調べる検査が生化学検査なので、検体検査という広い範囲の中に生化学検査が含まれているイメージを持ちましょう。
検体検査と生化学検査の違いを表で比較してみよう
項目 | 検体検査 | 生化学検査 |
---|---|---|
検査対象 | 血液、尿、痰、組織などさまざまな検体 | 主に血液や尿中の化学成分や酵素 |
検査の目的 | 病気の有無や異常の発見など幅広い | 体の代謝や臓器機能の評価 |
検査方法 | 多様(顕微鏡検査、細菌培養なども含む) | 化学的分析による数値測定が中心 |
含まれる検査の例 | 血液検査、尿検査、細菌検査など | 肝機能検査、腎機能検査、血糖値測定など |
以上のように検体検査は広いカテゴリーであり、生化学検査はその中の一部です。
そのため、両者は混同されやすいですが、検体検査の中に生化学だけでなく病理検査や細菌検査、血液検査といった多くの種類が含まれています。
それぞれの特徴や目的を理解することで、健康診断や病院での検査結果の意味をよりよく知ることができます。
生化学検査って聞くと難しそうに思うかもしれませんが、実は体の中の化学反応を見ているんです。たとえば、肝臓の酵素が増えるってことは肝臓が疲れているサインだったり。血液の中の成分を調べることで、体調を数字で教えてくれているんですね。だから健康診断でよく出てくる『GPT』とか『AST』の数値は、この生化学検査の結果なんです。知らないうちに体の状態を細かくチェックしているって、ちょっと驚きですよね!
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