
VSS(ボリュームシャドウコピーサービス)とは?
まずはじめに、VSS(Volume Shadow Copy Service)について説明します。VSSはMicrosoftが開発した技術で、Windowsのシステムで使われます。簡単に言うと、パソコンの中のデータを一時的に「凍結」し、その瞬間のコピーを作るための仕組みです。
この仕組みの特徴は、データを書き換えている最中でも安全にコピーが取れることです。普通はファイルが動いている間にコピーすると、一部だけ書き換わったデータができてしまい、壊れたファイルになりかねません。VSSはその問題を解決するために開発されました。
VSSは主にWindowsのバックアップソフトやシステムの復元ポイントなどで利用され、障害が起きたときに安心して復元できるように支えています。
しかしVSS自体はコピーを取る”仕組み”にすぎず、実際にどのタイミングでスナップショットを作るかなどは他のソフトに任せています。
スナップショットとは何か?
次に、スナップショット(Snapshot)についてです。これは「瞬間の状態の写真」の意味で、コンピューターのデータをある瞬間にまるっとコピーしたものを指します。
例えば、ゲームの途中でセーブするのと似ています。その時点の状況を保存して、あとでその状態に戻せるようにするのです。
スナップショットはパソコンのファイルやシステム全体の状態を記録し、障害や間違って消してしまった時に元に戻せるようにします。
注意点としては、スナップショットはあくまで保存された時点のコピーであり、継続的なバックアップとの違いがあります。
また、スナップショットを作る仕組みはOSや使うソフトによって違い、VSSはWindows環境でそのスナップショット作成をサポートする技術の一つです。
VSSとスナップショットの違いを分かりやすく比較!
では、VSSとスナップショットの違いをまとめてみましょう。
簡単に言うと、VSSはスナップショットを安全に作るための技術・サービスであり、スナップショットはその技術で作られたデータのコピーのことです。
以下の表で比較すると分かりやすいです。
項目 | VSS(ボリュームシャドウコピーサービス) | スナップショット |
---|---|---|
説明 | Windows上でデータの一時停止・コピーを可能にする技術 | データやシステムのある時点の状態をまるごと保存したもの |
役割 | データを安全にコピーできるようにする仕組み | 保存されたデータの状態・コピーのこと |
利用例 | バックアップソフトのバックアップ作成時、システム復元ポイント | ファイルの復元、障害時の状態戻し、テスト環境の作成など |
種類 | Windows特有のサービス | OSやソフトにより多様(Windows、Linux、仮想環境など) |
特徴 | 動いているファイルも安全にコピー可能 | 保存時点の状態を瞬時に再現できる |
このように、VSSはスナップショットを作るための技術やサービスであり、スナップショットはその成果物であると言えます。
まとめると、VSSは「コピーを取る仕組み」でスナップショットは「取られたコピーそのもの」だと思うと分かりやすいでしょう。
また、スナップショット自体はWindows以外のOSや環境でも利用されており、VSSは特にWindowsに特化した技術です。
「VSS」という単語を聞くと難しそうに感じますよね。でも実は、中学生でもイメージしやすいんです。例えば、ゲームの途中でセーブする時、今の状況をそのまま保存しますよね?VSSも同じで、コンピューターの中でファイルが動いている最中にも「その瞬間のコピー」を作れる技術なんです。つまり、動いているファイルも止めずに安全にコピーできる、そんなすごいサービスなんですよ。裏ではとても複雑だけど、イメージとしてはゲームのセーブボタンみたいなもの、と考えればOKです!
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