
iSCSIとNVMeとは何か?
まずは、iSCSI(アイエスシスアイ)とNVMe(エヌブイエムイー)が何なのかを理解しましょう。
iSCSIは「Internet Small Computer System Interface」の略で、ネットワークを使ってストレージ(データを保存する装置)にアクセスする仕組みです。簡単に言うと、遠くにあるハードディスクなどのストレージを自分のコンピュータの一部のように使える技術です。
一方、NVMeは「Non-Volatile Memory Express」の略で、パソコンやサーバーで使う高速なSSD(ソリッドステートドライブ)にアクセスするための通信プロトコルです。特にパソコン内部でのやり取りを速くするために作られていて、データの読み書きをとても速く行えます。
両者ともストレージに関わる技術ですが、用途や使われる場所が異なるのです。
利用シーンと接続方法の違い
iSCSIはネットワーク越しにストレージを使うための技術です。例えば会社のサーバーから離れた場所にあるハードディスクをネットワーク経由で扱いたい場合に使われます。つまり、LANやインターネットのように遠くの機器と接続することを前提としています。
一方、NVMeは主にコンピュータ内部の高速な記憶装置(SSD)に直接アクセスするためのプロトコルです。データセンターのサーバーでも、ストレージが直接マザーボードに接続された形で使われます。
このため、iSCSIはネットワーク接続向け、NVMeは内部接続向けと考えるとわかりやすいです。
速度と性能の比較
速度の面を見ると、NVMeはとても高速です。PCI Express(PCIe)と呼ばれる高速な接続を使い、SSDの性能を最大限に引き出せます。そのため、大容量のデータも素早く読み書きできます。
一方、iSCSIはネットワークの速度に依存するため、速度はネットワーク環境に大きく左右されます。一般的な社内ネットワークやインターネット越しでは、NVMeに比べて速度が遅くなることが多いです。
以下の表で簡単にまとめました。
実はNVMeは最近のパソコンやサーバーで急速に普及している技術で、高速なSSDの性能を最大限に活かすために開発されました。名前の『Non-Volatile Memory Express』は、「消えない記憶領域」と「高速表現」を意味していて、まさにデータを失わずにとても速く読み書きできる仕組みをイメージしてください。これにより、ゲームや動画編集、データ解析など、たくさんのデータを扱う作業が快適になりました。iSCSIとは違い、主にコンピュータ内部で活躍する技術なので、家の中でパソコンの部品同士がスムーズに会話しているようなイメージですよ。
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