
FRAMとは何か?特徴をわかりやすく解説
まず、FRAM(フェラムメモリ)とは「強誘電体メモリ」の略で、電気的にデータを記憶する半導体メモリの一種です。
他のメモリと比べて高速な読み書き性能や、低消費電力が特徴です。
また、電源が切れてもデータが消えない不揮発性メモリであるため、データの保存に向いています。
FRAMは書き換え回数が多くても劣化しにくいため、耐久性が高いこともメリットの一つです。
まとめると、FRAMは「速い」「省エネ」「長持ち」という特徴を持った特殊なメモリと言えます。
フラッシュメモリとは?基本的な特徴を説明
一方で、フラッシュメモリはデジタル機器で広く使われているメモリの一種で、USBメモリやSSD、スマホのストレージなどに用いられています。
こちらも不揮発性メモリで、電源がなくなってもデータが残ります。
ただしFRAMと比べると、書き換え速度はやや遅いのが一般的です。
また、フラッシュメモリは書き込み回数に制限があり、長期間使うと劣化していく特徴があります。
まとめると、フラッシュメモリは「容量が大きい」「安価で普及している」が特徴的です。
FRAMとフラッシュメモリを比較!違いを表でわかりやすく
ポイント | FRAM | フラッシュメモリ |
---|---|---|
記憶方式 | 強誘電体を利用したメモリ | 電荷を蓄える方式 |
読み書き速度 | 高速 | やや遅い |
耐久性(書き換え回数) | 非常に高い(100億回以上) | 限られる(約10万回程度) |
消費電力 | 低い | 高い |
容量 | 比較的小さい | 大容量が可能 |
価格 | やや高い | 低価格 |
用途例 | 高速データ書き換えや長寿命が求められる機器 | スマホ、USBメモリ、SSDなど幅広い |
どう使い分ける?FRAMとフラッシュメモリの適材適所
FRAMは高速で多くの書き換えに耐えられるため、産業機器の制御システムや医療機器など、データの頻繁な更新が求められる場面に向いています。
また、消費電力を抑えたいIoT機器にも適しています。
一方、フラッシュメモリは容量が大きくコストが低いことから、スマートフォンやパソコンのストレージ、大容量データの保存に最適です。
ただ、書き換え回数の限界や速度はFRAMに劣るためリアルタイム処理などには不向きです。
つまり、速さや耐久性を重視するならFRAM、容量やコスト重視ならフラッシュメモリが選ばれることが多いです。
FRAMって普通のメモリと違って、強誘電体という特殊な物質を使ってるんだよ。これが面白くて、磁石のように向き( polarization)が変わることでデータを保存するんだ。だから書き込み速度が抜群に速いし、何度も繰り返しても壊れにくいんだ。
でもその代わりに作るのが難しくて容量もあまり大きくできないんだよね。だからゲーム機のセーブデータとか、よく更新する記録にはもってこいなんだ。普通のフラッシュメモリだけじゃダメなところで活躍しているってわけ。
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