
ボットとマルウェアの基本的な違いとは?
インターネットやパソコンを使っていると、ボットやマルウェアという言葉を耳にすることがあります。どちらもコンピューターに関する用語ですが、意味が似ているようで実は違います。
ボットとは、一言で言えば「自動で決まった作業を行うプログラム」です。例えば、ゲームのキャラクターを自動で動かすボットや、チャットで自動的に返事をするボットなどがあります。悪用されると、他人のパソコンを勝手に操作するために使われることもあります。
一方、マルウェアとは「悪意のあるソフトウェア」の総称です。ウイルスやスパイウェア、ランサムウェアなどさまざまな種類があり、パソコンのデータを壊したり盗んだりする目的で作られています。
要するに、ボットはプログラムの種類の一つで、マルウェアは悪意のあるプログラム全体を指す言葉と考えればわかりやすいでしょう。
ボットとマルウェアの具体的な特徴と使われ方
ボットは便利なものもありますが、悪用されると「ボットネット」と呼ばれる大量の感染コンピューターを集めて、一斉に攻撃を仕掛けるツールになります。例えば、ある会社のウェブサイトをダウンさせるために、大量のボットを使って一斉にアクセスすることができます。こうした攻撃は「DDoS攻撃」と呼ばれています。
マルウェアの中にはボットのような機能を持つものもあります。つまり、マルウェアはボットを含んだもっと広い概念なのです。
また、マルウェアはデータを盗んだり、ファイルを暗号化して身代金を要求することもあり、
被害のタイプは多様です。
以下の表で両者の主な違いをまとめます。
項目 | ボット | マルウェア |
---|---|---|
意味 | 自動作業プログラム | 悪意のあるソフトウェア全般 |
機能 | 決まった作業の自動化 (時に不正操作も) | ウイルス、スパイウェア、ランサムウェアなど |
目的 | 自動化、攻撃支援など | 情報盗取、破壊、身代金要求など |
悪用例 | ボットネットによるDDoS攻撃 | データの破損や盗難、金銭要求 |
ボットと聞くと「ロボット」のイメージが強いかもしれませんが、コンピューターの世界でのボットは自動で作業を行うソフトウェアやプログラムのことなんです。実は、ボットは便利な使い方も多いんですよ。例えば、天気情報を自動で集めたり、チャットで質問に答えたりするものもあります。でも悪い人が使うと、他人のパソコンを勝手に操作して大量攻撃を仕掛けるツールになるから注意が必要なんです。
このように同じボットでも良くも悪くも使えるという点が面白いですね。
前の記事: « 【決定版】トロイの木馬とランサムウェアの違いを分かりやすく解説!
次の記事: スクランブルと暗号化の違いとは?わかりやすく解説! »