
マウスピース矯正とリテーナーの違いを知ろう
近年、歯の矯正で注目されているのがマウスピース矯正と呼ばれる方法です。同時に「リテーナー」という言葉もよく聞きますが、これらは何が違うのでしょうか?
まず、マウスピース矯正は歯を動かすための装置で、一方のリテーナーは、矯正後の歯をその位置に維持するための装置です。
この記事では、それぞれの特徴や役割、効果の違いをわかりやすく説明していきます。
マウスピース矯正とは?
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを使って少しずつ歯を理想的な位置に動かす方法です。
従来のワイヤー矯正に比べて目立ちにくく、取り外しが可能なので食事や歯磨きがしやすいのが特徴です。
治療期間は歯並びの状態によって異なりますが、数ヶ月から数年かかることもあります。
マウスピース矯正の特徴:
- 透明で目立ちにくい
- 自分で取り外し可能
- 定期的に新しいマウスピースに交換することで歯を動かせる
- 違和感や痛みが比較的少ない
リテーナーとは?
リテーナーは、矯正が終わった後に歯が元の位置に戻らないようにするための装置です。
矯正後は歯を支える骨や歯ぐきがまだ安定していないため、リテーナーを使ってしっかりと固定してあげる必要があります。
リテーナーにはプラスチック製のものやワイヤーが入ったものなど、いくつか種類があります。
リテーナーの役割:
- 歯が戻るのを防ぐ
- 歯並びを長期間維持する
- 矯正後の歯の健康を保つ
装着期間は個人差がありますが、数ヶ月から一生続ける場合もあります。
マウスピース矯正とリテーナーの違いを表で比較
ポイント | マウスピース矯正 | リテーナー |
---|---|---|
目的 | 歯を動かして矯正する | 矯正後の歯を固定して維持する |
使用時期 | 矯正治療中 | 矯正治療後 |
装着時間 | 1日20時間以上装着 | 医師指示によるが主に就寝時が多い |
取り外し | 可能 | 可能 |
材質 | 透明プラスチック | プラスチック+ワイヤーなど |
まとめ
マウスピース矯正とリテーナーは目的が違う装置です。
マウスピース矯正は歯を動かすために使い、リテーナーは動いた歯をその位置で固定するためのものです。
それぞれの役割や使用時期をしっかり理解し、正しく使うことが美しい歯並びを保つポイントとなります。
気になることがあれば歯医者さんに相談しましょう。
リテーナーと言うと単に“歯を固定する装置”と思われがちですが、実は使い方で効果が大きく変わります。
初めは毎日長時間つける必要がありますが、慣れてくると就寝時だけで十分になる場合もあります。
この使い方の変化が歯の健康にも影響し、サボると歯が少しずつ動いてしまうことも。
だから、矯正後のケアとしてのリテーナーは、実は“歯を守る味方”とも言えるんです。
つけるのが面倒に感じても、その意味を知れば続けやすくなるかもしれませんね。