
健康診断書と健康診断結果の基本的な違いとは?
健康診断書と健康診断結果は、似た言葉ですが役割や対象が異なります。まず健康診断結果は、健康診断を受けた後に出される数値や検査データそのものを指します。血液検査の数値や身長・体重、血圧のデータなどが含まれ、あなたの健康状態を客観的に示してくれます。
一方の健康診断書は、こうした健康診断結果をもとに医師がまとめた書類です。病院や企業に提出する際に必要となり、<健康状態の総合評価>や<健康に関するアドバイス>が記載されていることが多いです。つまり健康診断結果が原材料で、健康診断書はそれを加工してわかりやすくまとめた完成品のようなイメージでしょう。
健康診断結果の具体的な中身と見方
健康診断結果では主に次のような項目が含まれます。
- 血圧(最高血圧・最低血圧)
- 身長・体重・BMI
- 血液検査(赤血球数、白血球数、コレステロール、肝機能など)
- 尿検査(糖やたんぱくの有無)
- 視力、聴力
これらは健康を数値化したもので異常の早期発見に役立ちます。
健康診断結果には各数値の基準値(正常範囲)も記載されているため、どこが異常かがひと目でわかりますが、専門用語が多くてわかりづらい面もあります。
数値に異常がある場合は医師や保健師の指示を必ず守りましょう。
健康診断書の役割と提出先
健康診断書は、学校や会社、役所などに提出するための正式な文書です。
基本的に医師が結果を確認し、健康状態の概要や診断、必要に応じて治療の勧め、生活改善のアドバイスなどを書き加えます。
例として会社での健康診断提出が義務付けられている場合、本人の健康状態を証明する目的で提出します。
また、保険加入時に必要な場合もあります。
書類名 | 内容 | 主な用途 |
---|---|---|
健康診断結果 | 検査で得られた数値やデータ | 本人の健康管理や医師の診察資料 |
健康診断書 | 医師がまとめた診断書類・証明書 | 会社や学校などへの提出、保険申請 |
まとめると、健康診断結果は健康状態を示すデータで、健康診断書はそのデータをもとに医師が記した正式な証明書です。
どちらも自分の健康を守る上でとても大切なものなので、区別して理解しておきましょう。
ピックアップ解説
健康診断結果に書かれている数値の意味って、案外知らないことが多いですよね。例えば「ALT」や「AST」というのは肝臓の健康状態を示す数値なんですが、普段あまり気にしない名前なので読み飛ばしがち。でもこの数値が高いと肝臓に負担がかかっているサインかもしれません。健康診断結果はただの数字の羅列に見えても、じつは体のどこが元気で、どこに注意が必要かを教えてくれるヒントの宝庫。だからこそ、医師の説明をしっかり聞いて自分の健康を理解することが大切なんです。