
ロタウイルスって何?
ロタウイルスは、特に小さな子どもたちに多く見られる胃腸炎の原因ウイルスの一つです。感染すると、激しい下痢や嘔吐、発熱などの症状が出て、脱水症状を引き起こすこともあります。
ロタウイルスは非常に感染力が強く、口から手を介して感染が広がりやすいのが特徴です。日本だけでなく世界中で多くの子どもたちが毎年感染しており、重症化すると入院が必要になることもあります。特に生後6か月から2歳までの赤ちゃん(関連記事:子育てはアマゾンに任せよ!アマゾンのらくらくベビーとは?その便利すぎる使い方)や子どもがかかりやすいため、予防がとても重要です。
このようにロタウイルスは小さな子どもの健康に大きな影響を与えるため、感染を防ぐための対策が多く研究・実施されています。
予防接種とは?何が違うの?
では、「予防接種」とは何でしょうか?予防接種とは、病気を予防するためにワクチンを体内に入れて免疫(病気に抵抗する力)をつける方法です。
ロタウイルスの予防接種は、ロタウイルスによる感染とその症状の発症を予防するために行われます。つまり、ロタウイルスという病気の原因となるウイルスを体が知って覚え、実際に感染しても軽く済むようにする仕組みです。
ここで大事なのは、ロタウイルスは「ウイルス」、そして予防接種はそのウイルスに対する「防ぐための方法」という点。ロタウイルス自体と予防接種は、全く別の存在で役割が違います。
予防接種の主な目的は、「ロタウイルスに感染しても重症化を防ぐ」こと。ワクチン接種により、多くの子どもが健康に毎日を過ごせるようになります。
予防接種の種類とスケジュール
ロタウイルスの予防接種には、主に2種類のワクチンがあります。
- 1)経口生ワクチン(飲むタイプ)…ロタウイルスを弱らせたワクチンを飲ませる方法で、日本で主に使われています。
- 2)注射タイプのワクチン(海外で使用が進むもの)…注射によって免疫をつけるタイプで、一部の国で使われています。
日本では主に『ロタリックス』や『ロタテック』という飲み薬のワクチンが使われています。
予防接種の開始は生後6週から8週の間が推奨されており、複数回に分けて接種することでしっかり免疫をつけます。
スケジュールの例:
- 生後6〜8週目に1回目
- 4週間ほどあけて2回目(もしくは3回目)
このような計画により、子どもはできるだけ早くからロタウイルスに負けない体を作ることができます。
ロタウイルスと予防接種の違いを一覧で比較
まとめ
今回のテーマ「ロタウイルスと予防接種の違い」は、一方は病気を引き起こす原因(ロタウイルス)、そしてもう一方はその病気を防ぐための手段(予防接種)です。
ロタウイルスに感染すると辛い症状が続き、特に小さな子どもにとっては命に関わることもあります。予防接種により、感染のリスクを減らし、万が一感染しても症状を軽くできます。
これから子どもが生まれる親御さんや子育てをしている方は、ぜひかかりつけの医師と相談してロタウイルスの予防接種を検討しましょう。
正しい知識を持つことで、安心して子どもの健康を守っていきたいですね。
ロタウイルスの予防接種で面白いのは、ワクチンが〈飲むタイプ〉だということです。普通のワクチンは注射で打ちますが、ロタウイルスは口からの感染がメインなので、胃と腸で直接免疫をつけるために経口ワクチンが使われます。これにより飲むだけで免疫を作れるので、注射が苦手な赤ちゃんにとって負担が少ないのが特徴です。飲むタイプのワクチンは他にはほとんどないので、とてもユニークですね。
前の記事: « 健康相談と健康診査の違いとは?知っておきたい基本ポイント