
体脂肪率と内臓脂肪の基本的な違いとは?
健康やダイエットに関心がある人なら、「体脂肪率」と「内臓脂肪」という言葉を耳にしたことがあると思います。
ですが、この二つは何が違うのか、はっきりと説明できない方も多いのではないでしょうか?
体脂肪率とは、体全体の中に含まれる脂肪の割合を指しています。例えば、体重が60kgの人で体脂肪率が20%なら、12kgが脂肪ということです。一方で、内臓脂肪は、その体脂肪の中でもお腹の中、特に内臓の周りにつく脂肪のことを指します。
つまり、体脂肪率は体全体の脂肪の割合、内臓脂肪は体脂肪の内の特に内蔵周りの脂肪を表しているんですね。
健康診断で測る体脂肪率は身体全体の脂肪を示しますが、内臓脂肪は筋肉や皮下脂肪よりも生活習慣病に影響が大きいので特に注意が必要な脂肪です。
体脂肪率と内臓脂肪が健康に与える影響
体脂肪率と内臓脂肪は、それぞれ健康への影響の仕方が異なります。
体脂肪率が高いということは、体に脂肪が多い状態で、肥満の目安になります。この状態が続くと、心臓病や糖尿病、関節への負担など、さまざまな健康問題のリスクが増えます。
一方、内臓脂肪は、筋肉の内側、つまり内臓の周りに溜まる脂肪で、見た目には分かりにくい場合もありますが、放置すると高血圧や高血糖、脂質異常症などの生活習慣病になるリスクが非常に高まります。
つまり、体脂肪率の数値が標準でも、内臓脂肪が多い場合は健康リスクが高いことがあります。だからこそ、「見た目や体重だけで健康を判断するのは危険」と言えます。
以下は、体脂肪率と内臓脂肪の健康リスクの違いをまとめた表です。
体脂肪率と内臓脂肪の効果的な減らし方
体脂肪率や内臓脂肪を減らすためには、基本的にバランスの良い食事と適度な運動が欠かせません。
しかし、それぞれ脂肪の種類が異なるため、減らし方にもポイントがあります。
体脂肪率の減らし方は、脂肪全体を減らすことなので、カロリーコントロールや有酸素運動が効果的です。ジョギングやウォーキング、水泳といった運動を継続的に行うことで、体全体の脂肪を落とせます。
内臓脂肪の減らし方は特に、食事の質と筋トレの組み合わせがおすすめです。内臓脂肪は食生活の乱れや運動不足で増えやすい脂肪だからです。
具体的には、脂っこいものや甘い飲み物を控え、適度なたんぱく質や野菜を摂りながら筋肉を増やすことで効率的に内臓脂肪を減らせます。
運動には有酸素運動と筋トレを組み合わせると、内臓脂肪も体脂肪も効果的に減らせるのでおすすめです。
内臓脂肪って、実は見た目では分かりにくいんです。お腹がぽっこりしてなくても内臓脂肪が多い人はいます。これは内臓の周りに脂肪がたまっているからで、筋肉のすぐ内側なので手で触ってもわかりません。健康診断でメタボリックシンドロームと診断されるのも、この内臓脂肪が関係しているから。だから、ふだんから生活習慣を見直して、食事や運動でコントロールすることが大切なんですよ。
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