救急外来と緊急外来の基本的な違いとは?
病院でよく耳にする「救急外来」と「緊急外来」という言葉。似ているようですが実は異なる意味と役割を持っています。まずはそれぞれの特徴をわかりやすく理解していきましょう。
「救急外来」は主に、けがや急な病気で命に関わる可能性がある方を対象とした診療窓口です。例えば交通事故や急な発熱、強い胸の痛みなど、すぐに専門的な対応が必要な場合に利用されます。一方、「緊急外来」は救急外来よりも広い意味で使われることが多く、急ぎの対応が必要ながん患者の急変や、慢性的な病気の急な悪化に対しても使用されます。
ここで重要なのは、救急外来は命に直結するような緊急性の高い症状を対象に、緊急外来はそれよりも幅広い急ぎの処置を含む点です。
少しわかりづらいですが、救急外来は消防や警察と連携して24時間体制で対応することが多いのに対し、緊急外来は医療機関の体制や診療の性質によって異なることもあるのです。
救急外来と緊急外来の具体的な違いを表で比較!使い分けるポイントとは?
それでは実際に「救急外来」と「緊急外来」を簡単な表で比較してみましょう。
ding="5">項目 | 救急外来 | 緊急外来 |
---|
対象 | 命に関わるような急なけがや病気 | 急ぎの対応が必要な病気全般(命に関わらない場合も含む) |
受付時間 | 24時間対応が多い | 施設や病院によって異なる |
連携機関 | 消防・警察と連携することが多い | 主に病院内の医療チームで対応 |
利用時の例 | 交通事故、急性心筋梗塞、重症けが
| がん患者の急変、喘息の発作急増、慢性病の急悪化 |
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このように救急外来は命の危険がある患者さんのための窓口というイメージで、緊急外来はそれ以外の急を要するけれども、必ずしも即死のリスクが高いとは限らない対応までを含みます。
また病院によっては呼び方が違ったり、救急外来が無い場合は緊急外来で急患を受け付けることもあるので注意が必要です。
救急外来と緊急外来を利用する時に知っておきたいポイント
実際の利用時にはどうやって見分ければよいのでしょうか?
まず、
・意識が朦朧としている
・激しい痛みがある
・呼吸が苦しい・動けない
・急に症状が悪化した場合はすぐに救急外来を受診してください。
逆に、・普段からの持病が急に調子が悪くなった
・発熱や咳などの一般的な症状が急に強くなったなどの場合は、緊急外来でも対応可能なことがあります。
また、救急外来は24時間開いていますが、緊急外来は病院によって営業時間があります。
深夜や休日の場合は救急外来が頼りになります。
救急車を利用するときも、救急外来のある病院へ搬送されることが通常です。
何より、症状が重い場合は迷わず救急外来を選びましょう。
救急と緊急、両者の違いを知っておくことは、自分や家族の命を守る上でとても大切です。
ピックアップ解説「救急外来」では消防や警察と連携して24時間体制で命に関わる患者さんを受け入れています。つまり、消防車で運ばれる病院の窓口ということですね。いっぽう「緊急外来」は、救急外来より対応範囲が広く、たとえばがんの急変や慢性的な病気の急悪化にも対応。だから、緊急外来は急いで対応するけれど、救急外来ほど重症ではない患者さんの受け皿とも言えます。こうした違いを知ると、病院に行くときの混乱を減らせるでしょう。
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