
FTPとSMBとは何か?基本からわかりやすく解説
インターネットやネットワークを使う中で、ファイルのやりとりはとても大事です。
その際に使われるのが、通信のルールである『プロトコル』というものです。
今回紹介するFTP(エフティーピー)とSMB(エスエムビー)も、そのファイル共有をするためのプロトコルなのですが、性質や使われ方に違いがあります。
まずはそれぞれの特徴について説明していきます。
FTP(File Transfer Protocol)とは?
FTPは、ファイルを転送するための最も古いプロトコルの一つです。
インターネットやネットワーク上でファイルをアップロードしたりダウンロードしたりする際に使われます。
特徴として
- ユーザー名とパスワードでアクセスできる
- ファイル転送に特化しているので高速
- オンライン上のサーバーに簡単にファイルを置ける
ただし、通信が暗号化されていないため、安全面では劣ることがあり、最近はFTPSやSFTPなどの安全性を高めた方法が使われています。
SMB(Server Message Block)とは?
一方、SMBは主にローカルネットワークで使われるファイル共有のプロトコルです。
会社や家庭内のパソコン間でファイルやプリンターを共有する時などによく使われます。
SMBの特徴は
- ネットワーク内でのファイルやフォルダーの共有が簡単
- アクセス管理が細かく設定できる
- Windows環境で強くサポートされている
ただし、SMBは基本的に同じネットワーク内での利用を想定しているため、インターネット越しの使用には追加の設定や注意が必要です。
FTPとSMBの違いをまとめた表
どちらを使うべき?目的別の選び方
ファイルを共有したい目的や環境によって、FTPかSMBのどちらかが向いています。
例えば、遠く離れた人と大きなファイルをやりとりしたい場合はFTPが便利です。
逆に、同じ職場や家の中でファイルを共有したいならSMBを使うのが一般的です。
また、セキュリティを重視する場合はFTPよりも安全な方法を検討し、SMBの認証設定をしっかり行うことが重要です。
まとめ
FTPとSMBはどちらもファイル共有に使われるプロトコルですが、使われる環境と目的が違います。
FTPは主にインターネットを通じてファイル転送をするためのもので、設定も比較的簡単です。
SMBは主にローカルネットワーク内でファイルやプリンターを共有するために使われ、アクセス権限の細かい管理が可能です。
それぞれの特徴を理解して、使い分けることが快適なファイル共有のポイントです。
『FTP』と言えばファイル転送の古典的な方法ですが、一方で『FTPS』や『SFTP』といった名前もよく聞きますよね。
これらはFTPをベースにセキュリティを強化したものなんです。
特にSFTPはSSH(シェルの一種)を通じて暗号化された通信を行うので、安全にファイルをやりとりしたい人にはぴったり。
昔はFTP自体がパスワードも通信内容も丸見えで怖かったんですが、こんな工夫で現代でも活躍しているんですよ。
ネットの世界も日々進化していて面白いですよね。