
ipアドレスとは何か?
インターネットやネットワークを使うときに、とても重要なのがipアドレスです。
これは、インターネットにつながる機械(パソコンやスマホなど)に割り当てられた住所のようなものです。
住所がなければ手紙を届けられないのと同じで、ipアドレスがないとネット上で情報をやり取りできません。
ipアドレスにはIPv4とIPv6という2つのタイプがあります。
IPv4は例えば「192.168.0.1」という数字の組み合わせで表されます。
これによって世界中の機械を一意に識別できる仕組みになっています。
IPv6はもっと長くて複雑な数字や文字の組み合わせですが、ipアドレスが足りなくなる問題(枯渇)を防ぐために作られました。
簡単にいうと、ipアドレスはネット上の「住所」です。これがあることで、情報を正しい場所に送ることができます。
ポート番号とは?
一方で、ポート番号はipアドレスの中の建物でいう「部屋番号」のような役割を持っています。
1つのipアドレスの中でも、同時にいくつものやり取りが行われています。
例えば、あなたがスマホでメールを見ながら、他のアプリで動画を再生している場合、それぞれ別の情報のやり取りが必要です。
この情報を分けるために使うのがポート番号です。
ポート番号は数字で表され、0から65535までの範囲があります。
例えば、ウェブサイトを見る時は通常「ポート80」や「ポート443」が使われます。
メールを送受信するときは「ポート25」や「ポート110」などが使われます。
ですので、ポート番号はipアドレスの中の細かい場所を指し示す番号と考えてください。これがないと、どの種類の通信か分からなくなってしまいます。
ipアドレスとポート番号の違いを表で比較
または長い16進数の文字列(IPv6)
まとめ:ipアドレスとポート番号はセットで理解しよう!
ipアドレスとポート番号は、インターネット上で情報を正しくやり取りするためには両方とも必要不可欠です。
ipアドレスが「どの機械に送るか」の住所を示し、ポート番号が「どのサービス(部屋)に届けるか」を示しています。
ネットのトラブルを解決したり、新しいサービスを作ったりする時には、これらの違いをしっかり理解しておくことが大切です。
ぜひ今回の説明を参考に、ipアドレスとポート番号の違いを覚えてみてくださいね。
ポート番号について少し面白い話をしましょう。
実は、ポート番号の中には「有名な番号」があります。例えば、ウェブサイトで使うポート80や安全な通信で使うポート443はほとんどの人が名前だけは知っているかもしれませんね。
しかし、普段あまり知られていないのが、ポート番号が1024より小さい「ウェルノウンポート」という特別な番号たちです。
これらは特定のサービスやプロトコルのために予約されていて、ネットワークのお医者さん役のソフト(ファイアウォールなど)も、これら番号をよく知っていて大事にしています。
だから、アプリを作るときなどはここらへんのポート番号は使わないように注意が必要なんですよ!