
MACアドレスとは?ネットワークの“住所”のようなもの
みなさんはインターネットやネットワークを使うときに、「MACアドレス」という言葉を聞いたことがありますか?
MACアドレスとは、ネットワークに接続されている機器の一つ一つに割り当てられている固有の識別番号のことです。
「MAC」は「Media Access Control」の略で、つまり機械が通信をするときに自分の存在を知らせるための番号と思ってください。
例えば、あなたのスマートフォンやパソコン、プリンターなどそれぞれが持っているこの番号を使って、ネットワーク内でのやりとりがスムーズに行われます。
この番号は世界中で重複しないように製造時に設定されており、一度決まったMACアドレスは変わることがほとんどありません。
つまり、家の住所のように、特定の機器をインターネットの世界で識別する役割を持っています。
ポート番号とは?データの入り口や出口を決める番号
一方でポート番号は、MACアドレスとは少し違った役割を持っています。
ポート番号とは、コンピュータの中で複数の通信を同時に扱うために使われる仮想の入り口や出口の番号です。
たとえば、あなたがパソコンでウェブサイトを見たり、メールを送ったりしていますよね?これらはすべて別々の通信ですが、一台のパソコンの中で行われています。
このとき、ポート番号はどの種類の通信かを特定する目印として使われます。例えば、普段見るウェブサイトは「80番ポート」や「443番ポート」が使われ、メールは別のポート番号を使います。
なので、ポート番号は住所ではなく一つの家の中にあるそれぞれの部屋の名前のようなものと言えます。
MACアドレスとポート番号、具体的な違いのまとめ
ここで、MACアドレスとポート番号の違いをわかりやすく表にまとめてみましょう。
項目 | MACアドレス | ポート番号 |
---|---|---|
役割 | 機器ごとの固有の識別番号(住所) | コンピュータ内部の通信経路を示す番号(部屋番号) |
使われる場所 | ネットワーク層の物理層・データリンク層 | トランスポート層 |
例 | スマホやパソコンの本体ごとに決まる | HTTPは80番、HTTPSは443番など |
変わりやすさ | 基本的に変更されない | 通信ごとに変わることが多い |
長さ | 通常12桁の16進数(例:00:1A:2B:3C:4D:5E) | 0~65535の数字 |
なぜ違いを知ることが大事?
この違いを理解しておくことは、ネットワークの仕組みを知る第一歩になります。
例えば、ゲームで友達とつながったり、Wi-Fiを設定したりするときに「MACアドレスを登録してください」と言われたら、それは機器の住所を教えてあげるイメージです。
一方、「ポート番号を開放してください」といわれたら、それはその家の中の特定の部屋(サービス)が外とつながるようにドアを開けるようなもの。
どちらも大切ですが、役割が全く違うので混同しないように注意しましょう。
ネットやITの世界は難しく感じるかもしれませんが、こうした基本を知っておくことで、より安心して使えるようになりますよ!
みなさん、MACアドレスって実はちょっと変えられることがあるのをご存じですか?
これは「MACアドレスの偽装」と呼ばれるテクニックで、プライバシー保護やセキュリティ対策のために利用されることがあります。
たとえば、公共のWi-Fiで自分の機器が特定されないように、一時的にMACアドレスを他の番号に変えることができるんです。
しかし、この偽装は許可されていないネットワークでは問題になる場合もあるため、使うときは注意が必要です。
つまり、MACアドレスは基本的に変わらない住所のようなものですが、技術的には変えることも可能という興味深い性質を持っています!
前の記事: « ftpとlftpの違いとは?初心者にもわかりやすく徹底解説!
次の記事: ライドシェアと乗合タクシーは何が違う?わかりやすく解説! »