認可プロトコルと認証プロトコルの違い!仕組みと役割をわかりやすく解説

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認可プロトコルと認証プロトコルの違い!仕組みと役割をわかりやすく解説

認可プロトコルと認証プロトコルとは何か?

まずは、認可プロトコル認証プロトコルという言葉の意味を理解しましょう。

認証プロトコルは、簡単に言えば「あなたが誰かを証明する仕組み」です。例えば、インターネットにログインするときにIDやパスワードを入力しますよね。これが認証の一例です。つまり、認証プロトコルはユーザーの本人確認をするためのルールや通信方法のことです。

一方で、認可プロトコルは「本人だと確認した人が何をしていいのかを決める仕組み」です。たとえば、あなたが学校の図書室のパソコンを使う時、先生は「教科書は読むけど勝手に消したり持ち出したりしないでね」と決めるかもしれません。このように、認可は「許可」のことです。

両者はセットで使われることが多く、認証で本人を確認して、認可でその人の権限や使える範囲を決めるわけです。



認証プロトコルの仕組みと具体例

認証プロトコルには色々な種類がありますが、代表的なものはパスワード認証ワンタイムパスワード生体認証などです。

例えば、ウェブサービスでよく使われる認証プロトコルにOAuthがあります。これは、一つのサービスのアカウント情報を使って別のサービスにログインできるようにするための仕組みです。OAuthでは、ユーザーは自分のIDとパスワードを他のサービスに教えずに認証を通すことができるので安全性が高まります。

認証プロトコルはユーザーの身元を保証する重要な役割を担っているため、安全に設計されていることが大切です。もし認証が甘いと、なりすましなどの被害が起こる可能性があります。



認可プロトコルの仕組みと具体例

認可プロトコルは認証が終わった後に使われる仕組みで、「誰がどんな権限を持っているか」を制御します。

例えば、会社のシステムでは社員が使える機能が役職によって違ったりしますよね。認可プロトコルはこうした権限管理を自動化します。

代表的な認可プロトコルの例にはOAuth 2.0があげられます。OAuth 2.0は認証も含みますが、特に認可の仕組みとして使われることが多いです。ユーザーがログインに成功したら、アプリケーションにどんな操作を許可するかをトークン(アクセス権)として渡します。

こうすることでサービス間で安全に情報共有ができ、アクセスの範囲を細かく設定できるのが認可プロトコルの大きな特徴です。



認可プロトコルと認証プロトコルの違いをまとめた表

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まとめ:認可と認証はどちらも大切!

認証と認可は似ているようで、実は全く違う役割を持っています。

1. 認証プロトコルは「誰か」を証明するための仕組み。
2. 認可プロトコルは「何ができるか」を決める仕組み。

現代のIT社会では、両方を正しく理解し使い分けることが安全なサービス設計に欠かせません。

認証でまず本人を守り、認可で適切な権限管理を行う。この2つの仕組みが組み合わさって、私たちの情報を安全に守っているのです。

今回の記事が、認可プロトコルと認証プロトコルの違いを理解する一助になれば幸いです。

ピックアップ解説

認証プロトコルで注目したいのは“OAuth”です。OAuthは、あるサービスのアカウント情報を使って別のサービスに安全にログインできる仕組みとして注目されています。例えば、Googleのアカウントで他のウェブサービスにログインするとき、直接パスワードを教えなくても簡単にアクセスできます。

これは、OAuthが認証だけでなく認可の役割も兼ね備えていて、ユーザーがどの情報を誰に見せるかを細かくコントロールできるからなんです。

いわば、安全に鍵を渡してドアを開けるようなシステムで、日常的に便利に使われています。これが知られると、SNSやアプリのログインに対する不安が少し和らぎますよね。中学生でも「鍵を渡す仕組み」と覚えればわかりやすいかもしれません!


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ポイント 認証プロトコル 認可プロトコル
目的 ユーザーが本当に本人かどうかを確認する 本人が何をしていいか(権限)を決める
使う場面 ログイン時や身元確認時 アクセス権限の設定時
主な仕組み ID・パスワード、生体認証、トークン認証など トークンを使った許可管理、権限の割り当て
代表的な例 OAuth(認証部分)・SAML・OpenID Connect OAuth 2.0(認可部分)・RBAC(ロールベースアクセス制御
重要性 なりすまし防止に必須 操作の安全管理に必須