
なりすましメールとフィッシングメールの違いとは?
皆さんは「なりすましメール」と「フィッシングメール」という言葉を聞いたことがありますか?
どちらもインターネットやメールを使った詐欺の一種で、私たちをだまそうとする悪いメールですが、実は少し違う意味を持っています。
今回はこの二つの言葉の違いについて、中学生でもわかるようにやさしく解説していきます。
まずはそれぞれのメールがどういうものなのか、簡単に見てみましょう。
その後、どのように見分けるかや身を守るためのポイントも説明します。
ぜひ最後まで読んで、メール詐欺の手口をよく理解してくださいね。
なりすましメールとは?
なりすましメールとは、本来の送り主ではないのに、別の人や会社を装って送られるメールのことです。
例えば、あなたの友達や有名な会社、有名な人の名前を使って、信用させようとします。
見た目には本物そっくりに見えるので、つい信用してしまうことがあります。
なりすましメールは、主に
- あなたの個人情報を聞き出そうとする
- ウイルスをダウンロードさせようとする
- お金をだまし取ろうとする
といった悪い目的で送られます。
例えば、銀行からのメールに見せかけて「あなたのアカウントに問題があります。ここをクリックしてください」と書かれていたら要注意です。
実はそのリンクをクリックすると、あなたの大切な情報が盗まれるかもしれません。
つまり、「本物の誰かを装って信用させる」ことがなりすましメールの特徴です。
フィッシングメールとは?
フィッシングメールも詐欺のメールですが、特に「個人情報をだまし取る」ためのメールを指します。
「フィッシング」とは「魚を釣る」という意味の英語で、まさに「人をだまして情報を引き出す」ことに例えられています。
フィッシングメールは、銀行やショッピングサイト、有名なサービスになりすまして
・パスワード
・クレジットカード番号
・住所や電話番号
などの重要な情報を入力させようとするメールです。
例えば、「こちらのリンクからログインしてください」と偽のサイトに誘導し、そこに情報を入力させて盗みます。
すべてのフィッシングメールはなりすましメールの一種ですが、なりすましメールすべてがフィッシングメールではありません。
フィッシングメールは特に情報を盗むことを目的としているという違いがあります。
なりすましメールとフィッシングメールの違いまとめ
ここで簡単に二つの違いを表にしてまとめてみましょう。
種類 | 目的 | 見た目 | 例 |
---|---|---|---|
なりすましメール | 信用させて個人情報を得たりウイルスを感染させる | 本物の会社や友達の名前を偽装 | 銀行からの偽メール、友達を装ったメール |
フィッシングメール | 個人情報を盗むための誘導 | なりすましの一種で信用させる | 偽サイトへ誘導しIDやパスワードを入力させる |
このように、フィッシングメールはなりすましメールの一部であり、特に個人情報を盗むことに特化している点が違います。
なりすましメールとフィッシングメールから身を守るポイント
どちらのメールも私たちの大切な情報を盗もうとしたり、ウイルス感染を狙っています。
だからこそ、被害に合わないための対策がとても大切です。
- 知らない人からのメールや怪しいメールのリンクは絶対にクリックしない
- 銀行やサービスからのメールは公式サイトで直接確認する
- パスワードやカード情報はメールで入力しない
- メールの送信元アドレスをよく見る(少し違う文字が使われていることもあります)
- ウイルス対策ソフトを入れて最新にする
これらを守ることで、なりすましメールやフィッシングメールから身を守れます。
普段から注意深くなることが一番の防御です。
「なりすましメール」と聞くと単に他人を装ったメール全般のことと思いがちですが、実はその中には細かい種類があります。特にフィッシングメールは、なりすましメールの中でも「個人情報を盗むこと」に特化した詐欺の一種です。面白いのは、どちらも人をだますという点は同じでも、目的や手口に微妙な違いがあり、それを知っておくことで、怪しいメールをもっと冷静に見分けられるようになるんですよ。こうした細かい違いは学校でもあまり教えてもらえないので、知っておくと友達に話してあげたくなりますね。
次の記事: 詐欺罪と電子計算機使用詐欺罪の違いとは?わかりやすく解説! »