
居住面積と延べ床面積とは何か?基本を押さえよう
家の広さを表す言葉には「居住面積」と「延べ床面積」がありますが、これらは似ているようで実は意味が違います。
居住面積とは、実際に人が住んで使うことのできるスペースの面積のことです。この中には壁の中や収納の中、バルコニーや玄関の外側は含まれません。つまり、「暮らせる、歩ける範囲の床の面積」というイメージです。
一方、延べ床面積(のべゆかめんせき)は、建物の各階の床面積をすべて合計した数値を指します。これには居住面積以外に、廊下やトイレ、収納スペースなども含まれ、壁の厚さも面積に含まれることが多いです。
これからは、居住面積と延べ床面積の違いを詳しく見ていきましょう。
居住面積と延べ床面積の具体的な違い
居住面積は、主に居住スペースとして生活の中心になる場所の広さを指すため、主に居間、寝室、キッチン、浴室などが含まれています。
対して、延べ床面積は、建物の外側の壁を含んだ床面積の合計で、屋外に面したバルコニーや外部階段も含む場合が多く、不動産の購入時などに物件の大きさを判断する基準になります。
例えば、延べ床面積が100平方メートルの家の場合、居住面積は80~90平方メートルぐらいになることが多いのです。
これは収納や廊下、壁の厚みなどが含まれるからです。
「延べ床面積は全体の建物の面積」、「居住面積は実際の生活スペース」と覚えておくとわかりやすいでしょう。
比較表でわかる居住面積と延べ床面積の違い
以下の表で両者の違いをまとめてみました。
項目 | 居住面積 | 延べ床面積 |
---|---|---|
定義 | 実際に住める空間の床面積 | 各階の床面積の合計(壁や収納も含む) |
含まれる場所 | 居間、寝室、キッチン、浴室など生活スペース | 居住面積+廊下、トイレ、収納、壁の厚みなど |
含まれない場所 | バルコニー、玄関の外、壁の中など | 一部外部スペースは含む場合もある(建築ルールによる) |
用途 | 居住可能な空間の広さを示す | 建物全体の大きさや規模を示す |
このように使い方や目的によって重視される面積が変わります。
まとめ:用途に合わせて使い分けよう
住宅を選ぶ時や土地の価値を見る時には「延べ床面積」でどれくらいの大きさかを判断しやすいです。
しかし、日々の暮らしの広さをイメージするなら「居住面積」のほうがより実感に近い数字となります。
不動産広告などで両方の数字を見たら、どこまでが生活空間かを考えてみると、より自分に合う家を見つけやすくなります。
ぜひ、この違いを知って、家選びや引越し計画に役立ててみてください!
「延べ床面積」という言葉、実は建築業界の中でも少しややこしいんです。何故かというと、延べ床面積にはバルコニーや屋外階段が含まれたり、含まれなかったりするルールが自治体や建築基準によって微妙に違うことがあるからです。つまり、数字だけ見ると同じ『延べ床面積100平方メートル』でも、何が含まれているかで実際の広さの感覚が変わってくることがあるんですね。家探しの時にはその細かい違いも頭の片隅に置いておくと失敗しにくいですよ。