
マイナンバーカードと住基カードとは?
まず、マイナンバーカードと住基カードは、日本で個人を識別するために使われる身分証明書ですが、それぞれ役割や制度の背景が異なります。
住基カードは「住民基本台帳カード」の略称で、2003年から発行が始まりました。住所や氏名、性別、生年月日などの基本情報が記録され、住民票の取得や行政サービスのオンライン申請に使われました。しかし、マイナンバー制度が2015年に始まると、住基カードは徐々に廃止され、現在は新規発行が終了しています。
一方、マイナンバーカードは国が導入した新しい個人識別カードで、12桁の個人番号(マイナンバー)が記載されています。行政サービスや税、社会保障など多くの分野で使われる重要なカードです。カードには顔写真が入っているため、公的な身分証明書としても利用されます。
マイナンバーカードと住基カードの主な違い
次に、それぞれのカードの違いをわかりやすく見てみましょう。
項目 | マイナンバーカード | 住基カード |
---|---|---|
発行年 | 2016年(本格導入) | 2003年 |
個人番号の有無 | あり(12桁のマイナンバー) | なし |
利用範囲 | 税・社会保障・災害対策の手続き、本人確認、オンライン申請 | 住民票の写し取得、行政サービスのデジタル申請 |
有効期限 | 発行から10年(未成年は5年) | 発行から5年 |
写真の有無 | あり | あり |
申請方法 | スマホやPCでオンライン申請、役所窓口 | 役所窓口のみ |
セキュリティ | ICチップ搭載で多機能かつセキュリティ強化 | ICチップ搭載だが機能は限定的 |
このように、マイナンバーカードは住基カードの機能を引き継ぎつつ、より多機能になり利便性も大幅に向上しています。
特にマイナンバーが使われることで、税や年金、福祉の情報が一元管理されるメリットが大きいです。
逆に住基カードは基本的に住民票関係のシンプルな用途に限られていました。
マイナンバーカードの便利な使い方と注意点
マイナンバーカードは様々な場所で使えます。地方自治体の窓口はもちろん、コンビニで住民票の写しが取得できたり、確定申告をオンラインで終えたりと使い道が増えています。
さらに、マイナンバーカードはICチップを利用して公的な電子証明書も搭載しているため、本人認証にも使えます。これにより、ネット上の申請が安全かつスムーズに行えます。
しかし、カードには個人情報が多く含まれるため、紛失には十分注意が必要です。また、マイナンバーの利用範囲やプライバシーの問題から、不安を感じる人もいます。
カードの申請は不要な場合は無理にする必要はありませんが、本人確認書類として非常に便利であり、将来的にはさらに利用範囲が広がる見込みです。
まとめ:どちらを選ぶ?
現在、住基カードは新規発行が終了しており使える場所も減っています。今から手続きやオンライン申請で便利さを求めるなら、マイナンバーカードの取得をおすすめします。
マイナンバーカードは住基カードの進化版であり、多機能・多用途で利便性が高いです。
最後に、わかりやすい比較ポイントは「個人番号があるか」「使える手続きの幅」「有効期限」とイメージしておくとよいでしょう。ぜひ、ご自身の生活スタイルに合ったカードを活用してください。
この記事がみなさんのカード選びに役立てば幸いです。
マイナンバーカードの中に入っている「ICチップ」って実はただのデジタル情報の箱じゃないんです。
このチップには、本人確認に必要な電子証明書が組み込まれていて、インターネット上での安全な認証に使われています。
たとえば確定申告をオンラインで安全に行うとき、このICチップがなければ本人かどうかを証明できません。
それに比べて住基カードのICチップは少し機能が限定されていたため、便利なオンライン手続きの拡大が難しかったのです。
こう考えると、マイナンバーカードはデジタル時代にピッタリの進化型の身分証といえますね!
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