
車両と車両運搬具の基本的な違いとは?
まずは車両と車両運搬具が何を意味しているのか、それぞれの定義を知ることが大切です。簡単に言うと、
・車両は自動車や自転車、バイクなど、人が移動するために使う乗り物のことを指します。
・車両運搬具は重い物や荷物を運ぶために使う道具で、トレーラーや台車、フォークリフトの荷台部分などが該当します。
法律上でもこの2つは違うカテゴリとして扱われており、用途や機能にも明確な違いがあります。
これを知ることで、交通ルールや車検の対象となるかどうかの理解が深まります。
車両と車両運搬具の法律上の違い
日本の道路交通法や車両法では、車両と車両運搬具の取り扱いは異なります。
・車両は、一般的にナンバープレートが必要であり、自動車検査(車検)を受ける義務があります。
・一方で、車両運搬具は道路交通法上の車両には該当しないことが多く、ナンバープレートは不要で車検もありません。
例えばトレーラーを引く場合、トレーラー自体は車両運搬具として扱われますが、牽引する自動車は車両に含まれます。
この違いは事故時の責任や保険の対象、運転免許の種類などにも影響します。
日常生活での車両と車両運搬具の使い分け方と見分け方
私たちが日常で目にする乗り物や運搬具で違いを見分けるには、まずその目的を考えるのがポイントです。
・人や物を運ぶために動くものは車両。たとえば自動車、自転車はこれにあたります。
・荷物を積んで運ぶことを主な目的とし、ひとりで動くことが少ないものは車両運搬具。例えばフォークリフトで荷物を運ぶ際の荷台や工場の台車がこれです。
また、見た目やナンバープレートの有無も判断ポイントとなります。
車両はナンバーを付けて公道を走ることが前提ですが、車両運搬具はナンバーが無く、主に工場や倉庫内で使用されます。
車両と車両運搬具の違いをまとめた表
ポイント | 車両 | 車両運搬具 |
---|---|---|
主な用途 | 人や物の移動 | 荷物の運搬や積載 |
代表例 | 自動車、自転車、バイク | トレーラーの荷台、台車、フォークリフトの運搬部分 |
ナンバープレート | 必要 | 不要 |
車検の有無 | 必要(車検対象あり) | 不要 |
移動手段 | エンジンまたは人力による自由走行 | 主に牽引や押し運び |
このように車両と車両運搬具は見た目こそ似ている場合もありますが、実は法律や用途に大きな違いがあるのです。理解しておくことで乗り物の取り扱いに関する知識がグッと深まります。
車両運搬具の中でもトレーラーは特に面白い存在です。牽引車との組み合わせで初めて目的を果たすため、自分自身では公道を自由に走ることができません。つまり、トレーラー単体は『車両』ではなく『車両運搬具』とされるのですが、牽引車が動かすことで初めて機能する、まさにセットで成り立つ不思議な乗り物なんです。これを理解すると道路の仕組みにも興味が湧きますよね。
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