
心電図と超音波検査の基本的な違いとは?
心電図(しんでんず)と超音波検査(ちょうおんぱけんさ)は、どちらも病院でよく使われる〈体の調子を調べる検査〉ですが、性質が全く違います。
心電図は、心臓の電気の動きを記録して、心臓のリズムや動きに問題がないかを調べます。
一方、超音波検査は高い周波数の音波を使って、体の中の様子を映像として見る検査です。
だから心臓だけでなく、体の色んな場所の形や動きを調べるのに使われます。
このように、心電図は【心臓の電気的な状態を見る検査】、超音波検査は【体の中の構造を映す検査】という違いがあります。
心電図検査とは?どんなときに使うの?
心電図は、心臓が動くときに発生する微小な電気信号を体の表面から測定し、波形として記録します。
この波形を見ることで、心臓のリズムが規則的か、不整脈(ふせいみゃく)がないか、心筋梗塞(しんきんこうそく)などの病気のサインがないかを調べられます。
例えば、動悸がする、胸が痛い、息切れがするなどの症状があるときに行われることが多いです。
検査は、胸や手足に小さな電極を貼り付けるだけなので痛みはありませんし、短時間で終わります。
心電図は電気の流れを数字や波形で確認できるので、主に心臓の機能(特に電気的な動き)をチェックするときに役立つのが特徴です。
超音波検査とは?どんなことがわかるの?
超音波検査は、「超音波」という人の耳には聞こえない高い音を体に当てて、その反射を画像として映し出す検査です。
お腹の中の臓器や赤ちゃん(関連記事:子育てはアマゾンに任せよ!アマゾンのらくらくベビーとは?その便利すぎる使い方)の様子を調べるのにおなじみですよね。
心臓の超音波検査(心エコー検査)では、心臓の大きさ、壁の厚さ、動き、血液の流れの速さや方向など、詳しい情報を見ることができます。
痛みもなく、放射線も使わないので安心感が高く、体の様子を直接映像で確認できるのが最大の魅力です。
病気の診断や経過観察に幅広く利用されている検査方法です。
心電図と超音波検査の違いを比較してみよう
ポイント | 心電図 | 超音波検査 |
---|---|---|
検査内容 | 心臓の電気信号を測定 | 体内の形や動きを映像で確認 |
検査対象 | 主に心臓の電気的機能 | 心臓や他の臓器全般 |
検査方法 | 電極を貼り付ける | 体に超音波を当てて画像を得る |
検査時間 | 数分程度 | 10〜30分程度 |
痛みや副作用 | なし | なし |
得られる情報 | 心臓のリズム異常や心筋の電気活動 | 心臓の大きさ、形、動き、血液の流れ |
まとめ:上手に使い分けよう
心電図は心臓の電気活動を調べる検査で、心臓の不整脈や心筋梗塞の早期発見に役立ちます。
一方で超音波検査は体の中の形や動きをリアルタイムで見る検査です。
どちらも痛みがなく簡単に受けられるので、症状や目的によって医師が使い分けています。
どちらを受けるか迷ったときは、医師に相談すれば適切な検査を教えてくれますよ。
このように心電図と超音波検査には違いがあるので、目的に合った検査を選ぶことが大切です。
病気の早期発見や治療に役立てて、健康を守りましょう。
心電図の波形って、不思議ですよね。あの波は心臓の電気信号をグラフ化したもので、心臓が『ドクン、ドクン』と動くたびに微小な電気が流れているんです。実は、この波形を読むだけで、心臓が健康かどうかだけじゃなく、不整脈や心筋梗塞のサインまでわかるんですよ。電子機器のスピーカーが音を電気信号で動かすのと似ているかもしれません。だから、医師は心電図の波形を見て、心臓の“電気の声”を聞いているんです。ちょっとカッコイイですよね!
前の記事: « 病理検査と組織検査の違いとは?わかりやすく解説!