
内視鏡手術と内視鏡検査の基本的な違いとは?
みなさんは「内視鏡手術」と「内視鏡検査」の違いをご存知でしょうか?どちらも内視鏡という細長い管にカメラがついた特殊な道具を使いますが、目的や使い方が大きく異なります。
まず内視鏡検査は、主に体の中をカメラで見て調べるための方法です。例えば、胃や腸の中をのぞいて病気がないか調べる検査です。痛みも少なく、短時間で行えることが多いです。
一方で内視鏡手術は、内視鏡を使って実際に病気の治療や手術を行います。小さな傷からカメラと手術器具を入れて、がんの摘出やポリープの切除などを行う方法です。身体への負担が少なく、術後の回復が早いという利点があります。
このように、内視鏡検査は調べるだけ、内視鏡手術は治療まで行う点が最大の違いです。
内視鏡手術と内視鏡検査のそれぞれのメリット・デメリット
次に、内視鏡手術と検査のメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。
内視鏡検査のメリットは、痛みや出血が少なく身体への負担が軽いことです。検査時間も比較的短く、日帰りで受けられる場合が多いです。胃の病気や早期のがんを見つけることができ、病気の早期発見に役立ちます。
しかし、検査だけなので異常が見つかっても別の日に治療を行う必要があることがデメリットです。
内視鏡手術のメリットは手術と検査が同時にできるため、患者さんの身体や時間の負担が減ることです。また、体への切開が小さいので従来の開腹手術よりも回復が早いことも特徴です。
ただし、全身麻酔が必要な場合もあり、手術なのでリスクもあるため十分な説明と検討が必要です。
わかりやすい比較表で見る内視鏡手術と内視鏡検査の違い
ここで、内視鏡手術と内視鏡検査の違いを表にまとめてみましょう。
項目 | 内視鏡検査 | 内視鏡手術 |
---|---|---|
目的 | 病気の有無を調べること | 病気を取り除くなどの治療を行うこと |
処置内容 | 観察・写真撮影 | 切除・縫合・止血などの手術行為 |
麻酔 | 局所や軽い鎮静の場合が多い | 全身麻酔または強い鎮静が必要なことも多い |
身体への負担 | 軽い | やや重い |
治療効果 | なし(診断のみ) | あり(治療可能) |
回復期間 | 短い | やや長いが従来の手術より短い |
これを見ると、内視鏡検査は「調べること」、内視鏡手術は「治療すること」と覚えるとわかりやすいですね。
内視鏡検査は体の中をのぞくために使うカメラですが、実は医師が患部をよく観察しているときに気づくことがあります。たとえば、微小なポリープや炎症のサインを見逃さずに発見する技術が進歩しているんです。だから、検査を受けるときはカメラだけでなく、医師の目の力もとても大切なんですよ。ちょっとした違いに気づくのが、病気の早期発見のカギになるんです。
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