
認知処理療法と認知行動療法の基本を理解しよう
まず、認知処理療法(CPT)と認知行動療法(CBT)は、どちらも心理療法の一種で、心の問題を解決するための方法です。
でも、この2つは名前が似ているから混乱しがちですよね。
簡単に言うと、CBTは考え方や行動のパターンを良くして、心の問題を軽くしようとする方法で、
CPTは特にトラウマ体験や心の傷をどうやって理解し直すかに焦点をあてた療法なんです。
両方とも自分の心の中の “考え方” や “感じ方” に注目しますが、そのアプローチや目的に違いがあります。
ここからは、もっと詳しく両者の違いや特徴を説明していきますね!
認知行動療法(CBT)とは?
認知行動療法は、思考(認知)と行動の関係に注目する心理療法です。
例えば「私はダメだ」といった悪い考えを持つと、気分も落ち込み、行動も消極的になります。
そんな時に、どんな考え方が問題を強めているかを見つけて、
それを少しずつ変えていくことで気分や行動も良くしていこうという方法なんです。
さらに、行動も変えながら心の健康を守るので、実践的で効果が出やすい療法として知られています。
うつ病や不安症、ストレスのコントロールなどに広く使われ、多くの人に効果があることが科学的に証明されています。
簡単に言うと、思考と行動を改善して、今の問題を解決していくことに重点をおいた療法です。
認知処理療法(CPT)とは?
一方、認知処理療法は心に深く残るトラウマ体験、例えば事故や災害、虐待などの傷ついた心の出来事を中心に扱います。
CPTでは、被害者がその出来事についてどのように考え、感じているかに深く注目して、
もし間違った理解や偏った考えがある場合、それを見直すことを助けます。
たとえば「事故は自分のせいだ」と思い込んでいる場合、その考えが本当に正しいかどうかを検証し、修正していきます。
このような考え方の修正により、心の傷(PTSDなど)からの回復を目指す療法です。
感情の整理や出来事の意味の再評価を丁寧に行うことで、トラウマの影響を和らげることを狙っています。
違いをわかりやすく比較!表でまとめ
項目 | 認知行動療法 (CBT) | 認知処理療法 (CPT) |
---|---|---|
対象 | うつ病、不安症、ストレス一般 | 主にトラウマ体験(PTSD) |
アプローチ | 考え方と行動パターンの見直し | トラウマの解釈や意味づけの再評価 |
目標 | 現在の問題の軽減と改善 | 心の傷の克服と正常な認知の回復 |
方法 | 思考と行動の実践的な改善 | トラウマに結びついた感情や思考の処理 |
使用例 | さまざまな心理問題、うつや不安 | PTSDや戦争体験、災害被害者の支援 |
まとめ:使い分けを理解しよう
認知行動療法は、広い範囲の心理的問題に使われていて、思考と行動を両方改善して日常生活を良くするのが特徴です。
一方、認知処理療法は特にトラウマの苦しみを抱えた人に焦点をあて、出来事の受け止め方を変えて心を癒すことに力を入れています。
どちらも心の健康を支える大切な療法なので、自分に合ったものを医師や専門家と相談しながら選ぶのが望ましいです。
今後も心理療法の理解を深め、自分や周りの人の心の助けになれば嬉しいですね!
認知処理療法(CPT)の面白いところは、単に辛い記憶を思い出して話すだけでなく、その記憶に対する『意味の解釈』を見直すところです。たとえば、自分がトラウマの原因だと思っていても、実はそうではないかもしれません。
この『意味づけの修正』が心の回復にはとても大切なんです。心理学の世界ではこのプロセスを“認知の再構成”といって、辛い体験の受け止め方をそっと変えることで気持ちが楽になることが多いんです。
中学生のみんなも、学校での失敗や嫌な出来事について、少し違う見方をするだけで気持ちが変わることがあるかもしれませんね。