保存剤と防腐剤の基本的な違いとは?
私たちが普段口にする食品には、長持ちさせるためにいくつかの成分が使われています。保存剤と防腐剤もそのひとつですが、名前が似ているので混同しやすいですよね。
保存剤は、食品の変質を防止して鮮度を保つ成分のことで、腐敗や劣化を遅らせる役割を持っています。防腐剤は保存剤の中の1つで、主に細菌やカビの増殖を防ぎ、食品を腐らせないようにする成分を指します。
簡単に言うと、保存剤は食品を長持ちさせるためのすべての成分の総称で、防腐剤はその中でも特に微生物の増殖を抑える目的で使われる成分という違いがあります。
これらの成分は、食品衛生の面から厳しく規制されていて、使用基準や量が定められているため安全に食品を楽しむために欠かせません。
保存剤と防腐剤の主な種類とその役割
それでは具体的に、どんな保存剤や防腐剤があるのか見ていきましょう。
保存剤には酸化防止剤や抗酸化物質、乾燥剤なども含まれ、食品の酸化や水分による劣化を防ぎます。例えば、ビタミンC(アスコルビン酸)は酸化を防いで色や風味の変化を防ぎます。
防腐剤にはベンゾ酸ナトリウムやソルビン酸カリウムなどがあり、主に細菌やカビの増殖を抑えます。たとえば、ジャムに使われるソルビン酸カリウムはカビの発生を防ぎます。
下記の表で代表的な保存剤と防腐剤の種類と特徴をまとめました。
ding="5">種類 | 代表的な成分 | 役割 | 例 |
---|
保存剤 | 抗酸化剤(アスコルビン酸など) 乾燥剤 | 食品の酸化防止や水分調節 | 果物の色変化防止、乾燥食品の水分管理 |
防腐剤 | ベンゾ酸ナトリウム ソルビン酸カリウム | 細菌やカビの増殖抑制 | ジャム、ソース、飲料の保存 |
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保存剤と防腐剤の安全性と法律の違い
食品に使われる保存剤・防腐剤は安全面が最も重要です。
日本では食品衛生法に基づき、添加物として使用できる保存剤や防腐剤の種類と使用量が厳格に決められています。指定添加物として認可されたものだけが使われ、過剰な摂取を防ぐための基準も設けられています。
また、表示義務もあり、食品の包装に使用された保存剤・防腐剤の種類を消費者が確認できるよう義務づけられています。これにより、自分の体質に合わない成分を避けたり、安心して食品を選ぶことが可能です。
ただし、同じ“保存剤”でも法律上の分類や名称は国によって微妙に異なることがあるため、海外渡航時や輸入食品を扱う際は注意が必要です。
ピックアップ解説保存剤と防腐剤について話すとき、不思議なのは“防腐剤”が保存剤の一部だという点です。普段は防腐剤という言葉の方をよく聞くので、全部が防腐剤だと思いがちですが、実は保存剤には酸化防止剤や乾燥剤も含まれるんです。
例えば、果物の変色を防ぐためにビタミンCが使われることがありますが、これも保存剤の一種。防腐剤は微生物を防ぐ役割で、保存剤はもっと広い範囲で食品全体の劣化を防ぐグループ。
この違いを知っておくと、食品成分表示を見たときに「ああ、これは色変化を防ぐための成分なんだ」とか「これは菌の増殖を防ぐ成分なんだ」と分かって、とても面白いですよね。
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