
スプリントとリテーナーとは何か?
歯の治療やケアでよく耳にする「スプリント」と「リテーナー」。どちらも歯に装着する器具ですが、役割や使う場面が大きく異なります。まずはそれぞれの基本を押さえましょう。
スプリントは主に顎関節症の治療や歯ぎしり防止のために使われる装置です。プラスチック製のマウスピース状のもので、夜寝ているときに装着し、顎の負担を減らして症状を和らげます。
一方リテーナーは、矯正治療後に歯並びをキープするための器具です。矯正の後、歯が戻ってしまわないように固定する役目があり、これもプラスチックやワイヤーなどで作られています。
このようにスプリントは治療目的、リテーナーは保定目的で使われるのが大きな違いです。
スプリントとリテーナーの具体的な違いと使用方法
スプリントは主に顎関節に痛みがある方、歯ぎしりや食いしばりのクセがある方に処方されます。装着することで顎の筋肉をリラックスさせ、関節へのストレスを減らすことができるため、痛みの軽減や症状の改善が期待できます。また、夜間に多く装着されるため就寝時の使用が一般的です。
逆にリテーナーは長期間の矯正で整えた歯並びを維持するため、日中や就寝時に装着します。矯正器具は外した直後の歯はまだ不安定なので、リテーナーで歯が元の位置に戻らないように固定することが大切です。できるだけ長く、歯医者さんの指示に従って装着します。
使い方の違いをまとめると以下の通りです。
なぜ違いを知ることが大事?
スプリントとリテーナーは見た目が似ている部分もありますが、その役割や使い方が異なるため、正しく理解して使わないと効果が得られません。
例えば、歯ぎしりの人がリテーナーを就寝中にしても顎の負担を減らすことはできず、症状の改善にはつながりません。また、矯正後なのにスプリントを長期間装着すると歯の位置がずれてしまうリスクもあります。
歯の健康を守るためには、歯医者さんからの指示をよく聞き、どちらの器具なのかをはっきり理解して正しく使うことが重要です。
さらに定期的な診察を受けることで、適切な管理や調整も行えるので安心です。
「スプリント」は顎関節症や歯ぎしり対策のための器具ですが、実は種類もいくつかあるんです。硬いプラスチック製のものから柔らかいものまであり、それぞれ効果や快適さが変わります。自分に合ったスプリントは歯医者さんが相談しながら決めてくれるので、もし夜間の歯ぎしりで困ったらお気軽に相談してみましょう。硬めのスプリントは効果的ですが、慣れるまでに少し時間がかかることもありますよ。