
安全ブロックと安全帯の基本的な違いとは?
建設現場や高所作業でよく使われる安全ブロックと安全帯は、どちらも作業者の安全を守るための道具ですが、その役割や使い方に大きな違いがあります。
まず、安全帯は「作業者が直接身につける落下防止用のベルトやハーネス」のことを指します。体に巻きつけることで、万が一の転落時に身体を支えてくれます。一方、安全ブロックは「安全帯のロープ部分に接続し、落下時に衝撃を吸収して衝撃力を減らす装置」です。
つまり、安全帯は人に装着して支える道具、安全ブロックは安全帯の機能を補助し、安全性を高める装置と覚えておくとわかりやすいです。どちらも無くてはならないものですが、役割が違うため使い分けが重要です。
このように、仕事内容や安全基準に応じて適切な組み合わせで使用されます。
安全帯と安全ブロックの特徴や仕組みを詳しく解説
安全帯は、腰や胸に装着するベルト型の製品で、軽量で動きやすく、作業者の体をしっかりホールドします。取付けるヒモやロープにはフックがあり、作業場の固定場所に取り付けます。
一方、安全ブロックはケーブルリールのような形状をしており、ロープが通常は巻き取られていて自由に動けます。万一落下したときはセンサーが作動してロープが急に止まり、衝撃を緩和します。これにより体への負担や事故の危険を減らせるのです。
これにより安全ブロックは高所作業におけるフリーロック機能を持ち、さらに作業の自由度を保ちつつ安全性も担保。
以下の表で両者の特徴を比べてみましょう。
安全ブロックのような自動的にロープを巻き取って急停止する仕組みは、実は『イナーシャロック機構』と呼ばれています。この機構が作動すると瞬時にロープを締めて落下を防ぐのです。
普段は自由に動きやすいようロープが伸び縮みするのですが、万一の落下にはセンサーが感知して危険を察知。
このような仕組みのおかげで、安全ブロックは作業者の動きを妨げずに高い安全性を実現しています。中学生でも知っておくと、身近にある機械の仕組みに興味をもてますよね。
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