
心筋と骨格筋の基本的な違い
私たちの体にはさまざまな筋肉がありますが、中でも心筋と骨格筋はその役割や構造が大きく異なります。
まず、心筋とは心臓を動かす筋肉のことを指します。いつも自動的に規則正しく収縮しているのが特徴です。
一方、骨格筋は骨に付着して体を動かす筋肉で、意識して動かせる筋肉です。腕を動かしたり、歩いたりする動作は骨格筋のおかげで可能になります。
このように、心筋は無意識に動く筋肉で、骨格筋は意識的にコントロールできる筋肉という点が大きな違いです。
構造や働きの違いを詳しく解説
心筋は心臓の壁を構成し、収縮することで血液を全身に送り出します。
細胞は連結しており、電気信号が素早く伝わるため、リズミカルで強い収縮を行えます。
骨格筋は骨に付着し、筋繊維が束になっています。
神経からの指令で動き、動作に合わせて伸び縮みします。
重要なポイントは、心筋細胞は分裂しにくく修復が難しいのに対して、骨格筋は運動などで鍛えられる性質があることです。
まとめて違いを表にすると以下の通りです。
ピックアップ解説
心筋の特徴の一つに「自動性」があります。つまり、心筋は神経からの指令がなくても自らリズムを刻んで収縮します。これは特殊な心筋細胞がペースメーカーとして働き、規則正しい拍動を生み出すからです。
中学生の頃、心臓の鼓動は自分の意志では止められないと習うかもしれませんが、それはこの自動性が理由です。
スポーツをしていると心臓がドキドキしますが、心筋自身がテンポを変えているため、体の要求に合わせて速くなったりゆっくりになったりします。
この仕組みは心筋ならではで、とても面白いですよね!
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