
チルド室とパーシャル室とは?基本の違いを理解しよう
冷蔵庫の中にある「チルド室」と「パーシャル室」。どちらも食品を保存する場所ですが、温度管理や保存に適した食品の種類が違います。
まず、チルド室は約0〜3℃の温度で保存される場所です。ここは冷蔵室より少し低めの温度をキープしていて、鮮度を保ちたい魚や肉を長持ちさせるのに向いています。
一方、パーシャル室は約−1℃前後の温度管理がされており、いわば半冷凍状態。食材を凍らせずに長期間保存するのに便利です。冷凍保存ほど凍りきらず、チルドよりは低温なので、それぞれの良さがあります。
このように、両方とも冷蔵庫の一部ですが、その温度帯の違いが保存できる食品や保存期間の違いに直結しています。
次からは、具体的にどんな食品を入れたらいいのか、使い分けのポイントも詳しく見ていきましょう。
チルド室の特長と使いどころ
チルド室は、主に鮮度が落ちやすい食品を冷蔵庫内の他の場所より低めの温度で保存できるスペースです。
通常の冷蔵室が約3~7℃であるのに対し、チルド室は0~3℃程度。肉や魚、刺身、加工食品などの鮮度を長持ちさせるのにぴったりです。
例えば、肉の色や味を保つのに適しているので、すぐに使わない場合もこのチルド室で保存すれば、変色や臭みを防げます。
また、チルド室はドアの開け閉めの影響を受けにくい場所に設置されていることが多く、温度変化が少ないのもポイント。
ちなみに、チルド室は特に解凍の必要がない程度に冷やすため、解凍モードとしても活用されることがあります。
まとめると、チルド室は生鮮食材を鮮度良く保ちたい時に使う場所として最適です。
パーシャル室の特長と使いどころ
パーシャル室とは、パーシャル=半分という意味の通り、凍らせずに半冷凍状態を作る収納スペースです。温度は−1℃前後が多く、冷凍ほど硬く凍らず、冷蔵より長く保存できます。
具体的には、魚や肉の鮮度保持だけでなく、調理の途中の食材やまとめ買いの保存に適しています。
例えば、肉をパーシャル室に入れておくと、凍らせずに長く保存ができ、使う直前にすぐ調理が可能です。
また、半冷凍なので解凍の手間が減り、食材の水分や風味を保ちやすくなるメリットもあります。
余った料理を温度低めに保存したい場合や、パンなどの乾燥しやすいものの保存にも向いています。
このように、パーシャル室は「鮮度を保ちながら凍らせない」ことを目的にした便利な場所です。
チルド室とパーシャル室の違いを表で比較!
項目 | チルド室 | パーシャル室 |
---|---|---|
温度 | 約0℃~3℃ | 約−1℃(半冷凍) |
役割 | 生鮮食品の鮮度保持 | 凍らせずに長期間保存 |
適した食材 | 魚、肉、刺身、加工食品など | 肉、魚、パン、余った料理など |
特徴 | 解凍を必要としない程度に冷やす | 半冷凍で解凍の手間が減る |
注意点 | 温度変化に注意 | あまり長期間はおすすめしない |
まとめ:チルド室とパーシャル室の使い分けのポイント
冷蔵庫のチルド室とパーシャル室はどちらも冷蔵室より低温で食品を保存できる場所ですが、温度設定や食品の保存に向いている状態が異なります。
・チルド室は、肉や魚など傷みやすい生鮮食品の鮮度を守るのに適しています。
・パーシャル室は、凍らせずに半冷凍状態を作るため、保存期間を延ばしたい食品や、解凍の手間を省きたい時に便利です。
これらをうまく使い分けることで、食品の鮮度を保ちながらムダなく使い切ることができます。
ぜひ冷蔵庫の取扱説明書も参考にして、チルド室とパーシャル室の違いを理解し、賢く使い分けてくださいね!
「パーシャル室」って聞くと一見マニアックに感じますが、実はとても便利な機能なんです。パーシャルは「半分凍った状態」という意味で、食材を完全に凍らせずに保存できるため、必要なときすぐ調理に使えるのがポイント。特に忙しい家庭では、冷凍と冷蔵の間のこの温度帯があることで、食材の鮮度を保ちながら手間を減らせるので人気なんですよ!