
厚生年金と老齢厚生年金って何?基本の違いを学ぼう
厚生年金と老齢厚生年金、名前が似ていて少しややこしいですよね。
厚生年金は、会社員や公務員などが働いている間に加入する年金制度のことです。これは毎月給与から保険料を支払い、その保険料に応じて将来の年金が計算される仕組みです。
一方、老齢厚生年金は、その厚生年金に加入していた人が、一定の年齢に達したときに受け取る年金のことを指します。つまり、厚生年金は制度の名称、老齢厚生年金はその制度から支給される年金の種類と考えましょう。
厚生年金は毎月の保険料支払いを通して積み立てられ、保存されていくもの。老齢厚生年金は、退職後や老後にその積み立ての成果として受け取るお金なのです。
では、その詳細や違いをさらに見ていきましょう。
厚生年金の仕組みと老齢厚生年金の受給条件
厚生年金は国が管理する公的年金制度のひとつで、会社で働く人や公務員が加入します。
給与から保険料が天引きされ、将来の年金額はこの保険料の合計や加入期間によって決まります。
老齢厚生年金の受給は、通常65歳から始まり、60歳からも特別な条件下で受け取ることができます。受給資格は原則として厚生年金に一定期間(通常10年以上)加入していることが必要です。
また、厚生年金は主に現役時代の働き手対象の制度ですが、老齢厚生年金はその恩恵を老後に受け取るためのものと位置付けられます。
加入中の制度と受給される年金、目的は異なりますがこの二つは密接に結びついているのです。
厚生年金と老齢厚生年金の違いを一覧表で比較
項目 | 厚生年金 | 老齢厚生年金 |
---|---|---|
意味 | 会社員・公務員が加入する年金制度 | 厚生年金加入者が老後に受け取る年金のこと |
加入期間 | 働いている期間中、強制加入 | 年金を受給するために一定の加入期間が必要(通常10年以上) |
保険料 | 給与からの天引きで支払い | 受給時には支払いなし、積み立てた分を給付 |
受給開始年齢 | 加入期間中(現役時代) | 原則65歳から支給(特例有り) |
目的 | 将来の年金積立 | 積立に対する給付(老後の生活保障) |
このように厚生年金は制度全体を指し、老齢厚生年金はその制度からの老後の年金受給部分。両者は切り離せない関係にありますが、それぞれの立場や役割を正しく理解することが大切です。
厚生年金と老齢厚生年金の違いを話すとき、ふと『老齢』って何だろうと気になりませんか?実は『老齢』は単に『年をとったこと』を指し、ここでは65歳などの受給開始年齢を意味しています。つまり『老齢厚生年金』は、働いている間に積み立てた厚生年金を、年をとってから受け取るもの。実は年金制度の名前ではなく、受け取るタイミングや条件を示す言葉なんです。なので、厚生年金は『お金をためる制度』の名前、老齢厚生年金は『65歳から受けとるお金』だと覚えておくと理解しやすいですよ。
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