
クリティカルパスとは何か?
プロジェクト管理でよく出てくる言葉の一つにクリティカルパスがあります。これは、プロジェクトを計画して進めるときに絶対に遅らせてはいけない工程の連なりを指します。
例えば、家を建てるプロジェクトを考えると、壁を作る前に基礎工事を終えなければいけません。もし基礎工事が遅れると、壁作りも遅れてしまいます。このように、連続して遅れが直接次の作業に影響する経路をクリティカルパスと言います。
この経路にある作業はすべて、スケジュール通りに進める必要があり、遅れるとプロジェクト全体が遅れることになるため、特に注意が必要です。
クリティカルパスを把握することで、効率よく作業を進め、無駄を減らすことができるのです。
最早結合点時刻とは?
一方で最早結合点時刻は、プロジェクトの中である作業やイベントが最も早く終了できる時刻を示したものです。
つまり、プロジェクトの初めから順に進めていったとき、その結合点(いくつかの作業が合流する場所)に到達する最短時間を表します。
例えば、複数の作業が別々に進み、それらが一つのイベントで結合する場合、最早結合点時刻はそのイベントが始まる最も早い時間となります。
この時刻を知ることで、どこから余裕があって遅らせられるか、逆にどこが厳しいかを理解できます。
計画全体のスケジュール調整に欠かせない指標の一つです。
クリティカルパスと最早結合点時刻の主な違い
ここまでで、クリティカルパスと最早結合点時刻の意味が少し理解できたと思います。では、この二つの違いは何でしょうか?
簡単に言うと、クリティカルパスは遅延が全体に影響する重要な経路、最早結合点時刻はその作業やイベントが最も早く完了する時間を示します。
以下の表で詳しく比較してみましょう。
項目 | クリティカルパス | 最早結合点時刻 |
---|---|---|
意味 | プロジェクト全体の遅延を引き起こす可能性のある作業の連続 | 作業やイベントが最速で完了できる時刻 |
重要性 | 遅れてはいけない重要工程 | スケジュール調整の基準となる時間 |
用途 | 全体計画の遅延防止 | 作業開始や終了時刻の計算 |
数値 | 時間の最遅経路 | 時間の最早ポイント |
まとめ
クリティカルパスはプロジェクトの生命線とも言える遅れ禁止の道筋であり、
最早結合点時刻はその道筋を見つけるための時間的指標の一つと覚えておきましょう。
これを理解することで、プロジェクト管理がぐっとわかりやすくなります。
例えば、学校の文化祭の準備で、舞台作りが遅れたら発表ができなくなるとしたらこれはクリティカルパスの例です。一方、どのタイミングで舞台の準備に取り掛かれるかを知るのが最早結合点時刻の考え方です。
プロジェクト管理で意外と知られていないのが「最早結合点時刻」の存在です。実はこの言葉、作業のスケジュール計画の中で、どんなに早くても到達できる最速の時間を示すんです。
例えば、算数でいうと『この問題は10分でできるけど、前の問題が終わらないと始められない』という感じ。その前の問題が早く終われば始める時間は早くなり、遅ければ遅くなります。
最早結合点時刻はそんな『いつから始められるか』と『最速でできる時間』を見極める指標で、クリティカルパスと同じくプロの計画とも言えます。意外と奥が深いんですよ。