
FDAと食品衛生法の基本的な違い
みなさんは「FDA」と「食品衛生法」という言葉を聞いたことはありますか?
どちらも食品に関係していますが、実は内容や役割がまったく違います。FDA(Food and Drug Administration)はアメリカの政府機関で、食品や医薬品などを安全に管理する役割があるんです。一方、食品衛生法は日本の法律で、国内で扱われる食品の安全を守るためのルールを決めています。
今回は、この二つの違いをわかりやすく説明していきます。
FDAとは何か?その役割と特徴
FDAは正式には「Food and Drug Administration」といいます。
アメリカの厚生省に属する政府機関の一つで、食品、医薬品、化粧品、医療機器などの安全性と効果をチェックして管理しています。
国民の健康を守るため、製品の品質や表示が正しいかどうかも厳しく監視しています。
またFDAは世界的に影響力が大きく、多くの国がアメリカの基準を参考にしています。
食品の輸出入や開発にも深く関わっており、アメリカ国内だけでなく国際的にも食品の安全基準をけん引している機関です。
食品衛生法とは?日本での食品安全のルール
一方、食品衛生法は日本の法律です。
正式名称は「食品衛生法(しょくひんえいせいほう)」で、日本国内で流通・販売される食品の衛生管理や安全性を確保するためのルールを定めています。
この法律により、食品の製造や輸入、販売に関わる事業者は衛生基準を守らなければなりません。
また食品添加物の使用基準や表示義務についても規定しています。
主な目的は「消費者が安心して食品を食べられるように安全を守ること」です。農林水産省や厚生労働省がこの法律を使って取り締まりを行っています。
FDAと食品衛生法の違いを比較した表
項目 | FDA | 食品衛生法 |
---|---|---|
国・地域 | アメリカ | 日本 |
種類 | 政府機関 | 法律 |
対象 | 食品、医薬品、化粧品、医療機器など | 日本国内の食品に関する衛生基準 |
役割 | 製品の安全管理と規制、認可 | 食品の衛生管理ルールの設定と取り締まり |
管轄省庁 | アメリカ厚生省(HHS) | 日本の厚生労働省・農林水産省 |
どうして違いがあるのか?まとめ
一番大きな違いはFDAは『組織そのもの』で、食品衛生法は『法律』であることです。
また、対象となる国や管轄範囲も異なり、FDAはアメリカの国民の健康を守る機関として国全体をカバーしていますが、
食品衛生法は日本国内で食品を安全に管理するための決まりごとです。
しかし、どちらも最終的な目的は『消費者が安全で安心な食品を手に入れられるようにすること』であり、食品の安全管理にとってとても大切な存在です。
海外と日本の違いを知ることで、輸入食品などにも興味がわいてくるかもしれませんね。
みなさんは「FDA」という言葉を聞くと、ただの食品の安全を管理する役所の名前だと思いがちですが、実はFDAは医薬品や化粧品、医療機器まで幅広く扱っているんです!そのため、FDAのチェックが厳しい理由も納得ですよね。食品だけじゃなく、体に関わるいろんな製品の安全を守る大切な機関なんです。だから海外旅行先で手に入れた薬なんかもFDAの基準を知っておくと安心です。
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