
心エコーと心電図検査とは何か?基本の理解から
心臓の病気を調べるために、心エコー検査と心電図検査という2つの方法がよく使われます。では、この2つは一体何が違うのでしょうか?
まず、心エコー検査は、超音波を使って心臓の動きや形をリアルタイムで調べる検査です。私たちの目では見えない心臓の内部の動きを画像として見ることができるので、壁の厚さや弁の動きなども確認できます。
一方、心電図検査は、心臓が発する電気の信号を体の表面から測定する検査です。これにより、心拍のリズムや心臓の電気的な活動状態を調べることができます。心臓のリズムが正常か、異常な波形がないかを調べるのに役立ちます。
このように、2つの検査は調べる対象や方法が全く異なりますが、どちらも心臓の健康をチェックするために重要な検査です。
チェックできるポイントの違いとそれぞれのメリット
心エコー検査と心電図検査は、診察で知りたい内容によって使い分けられます。
心エコー検査のメリット
・心臓の形や動きの詳細がわかる
・心臓の弁や血液の流れの状態を確認できる
・心臓の筋肉の厚さや動きの異常を発見できる
ただし、検査には専用の機械と技術が必要で、検査時間はやや長めです。
心電図検査のメリット
・検査が手軽で短時間でできる
・心臓の電気的な異常(不整脈など)を発見できる
・発作時の記録などを携帯型で継続的に測定できる
ただし、形の異常はわかりにくいため、必要に応じて他の検査と組み合わせます。
以下の表で違いをまとめました。
検査名 | 調べる内容 | 検査方法 | 検査時間 | 特にわかりやすいポイント |
---|---|---|---|---|
心エコー検査 | 心臓の形や動き、弁、血流状態 | 超音波で画像化 | 約10〜30分 | 心臓の構造や動きの異常 |
心電図検査 | 心臓の電気的活動、リズム | 電極で電気信号を計測 | 数分~10分程度 | 不整脈や電気信号の異常 |
どんなときにどちらの検査を受けるべき?使い分けのポイント
では、実際に病院で症状を伝えたとき、どちらの検査が必要か迷うこともありますよね。
例えば、次の場合は心電図検査がまず勧められます。
・胸の痛みや動悸があるとき
・不整脈などの心拍異常が疑われるとき
・発作的な症状があるとき
心電図検査は電気的な異常を素早くチェックできるため、心臓のリズムや電気信号の異常が疑われる場合に適しています。
一方、次のようなときは心エコー検査が役立ちます。
・心臓の構造的な異常(弁膜症など)を調べたいとき
・心臓の壁の動きに異常が疑われるとき
・心不全や心筋症などの診断を詳しくする時
症状や医師の判断によっては、両方の検査が行われることもあります。
心臓の健康は体全体の健康に直結するので、どちらの検査も適切なタイミングで受けることが大切です。
疑問に感じたら必ず医師に相談しましょう。
心エコー検査で使う超音波は、赤ちゃんのお腹の中の様子を見るエコー検査と同じ技術です。でも、心臓の場合は動きがとても速いので、リアルタイムで心臓の壁の動きや血流を見られるのがすごいポイントなんですよ!まるで心臓の「動く地図」を見ているみたいで、病気の原因を探るのにとっても役立ちます。中学生でもイメージしやすいですよね。
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