
スクリーニング検査とは何か?
スクリーニング検査は、簡単に言うと病気の可能性を見つけるための初めの調べです。
たとえば、学校での健康診断や会社での健康チェックがスクリーニング検査の例です。
この検査はたくさんの人を早く調べることができ、もし異常があれば詳しく調べる必要があると判断されます。
だから、スクリーニング検査は病気を早く発見するための「入り口」のようなものなのです。
ここで重要なのは、スクリーニング検査で必ず病気が確定するわけではなく、あくまで「疑い」があるかどうかを見る検査だということです。
手軽で素早く、たくさんの人が対象になるのが特徴です。
確定診断とは何か?
確定診断は、病気があるかどうかをはっきりと判断するための検査です。
スクリーニング検査で異常が見つかった場合に、この確定診断を行って、実際に病気かどうかを調べます。
確定診断は、より詳しく、時間がかかる検査が多く、例えば血液検査やCT、MRIなどが使われます。
確定診断は結果がはっきりしているため、病気の治療や対策方針を決めるためにとても大切な検査です。
この検査で病気が確認されると、医師は治療計画を立てます。
つまり、スクリーニング検査はあくまで見つけるための簡単な検査で、確定診断は本格的に調べる検査です。
スクリーニング検査と確定診断の違いをまとめた表
比較項目 | スクリーニング検査 | 確定診断 |
---|---|---|
目的 | 病気の疑いを見つける | 病気の有無をはっきりさせる |
対象 | 多くの人 | 疑いがある人 |
検査の方法 | 簡単・迅速な検査 | 詳しく時間がかかる検査 |
結果 | 疑いあり・なし | 陽性(病気あり)・陰性(病気なし) |
重要性 | 早期発見 | 治療方針決定 |
なぜ違いを知ることが大切か?
スクリーニング検査は早期発見に役立つので、健康を守る大事な役割がありますが、間違って病気があると思われること(偽陽性)がある場合もあります。
そのため、スクリーニングで異常が見つかっても落ち着いて確定診断を受けることが必要です。
一方で、確定診断はより正確なので、治療を始める根拠になります。
違いを理解しておくと、検査結果を見たときに怖がりすぎたり安心しすぎたりせず、正しい対応ができるようになります。
これが健康管理ではとても大切なポイントです。
スクリーニング検査はよく『ふるいにかける』という言葉で例えられます。大量のデータや人から、病気の疑いがある人を見つけ出す作業なので、たとえば砂金採りで砂から金をふるいにかけて探すのと似ています。しかし、見つかった『金の粒』が必ず本物の金とは限らないのと同様、スクリーニングで見つかっても確定診断が必要なんです。実はこの『ふるいにかける』役割こそがスクリーニング検査の最大の特徴なんですね。
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