
GLTD(団体長期障害所得補償保険)とは?
GLTDは「Group Long-Term Disability」の略で、主に企業や団体が従業員に提供する長期の障害所得補償保険です。
これは、病気やケガで働けなくなった場合に、長期間にわたり一定の収入を保障する仕組みです。
例えば、突然の事故や病気で長く仕事を休まなければならなくなったとき、生活費の心配を軽減してくれるため、安定した生活を支える大きな助けとなります。
重要なのは、この保険は企業などの団体が契約主となっていることが多く、従業員が個別に契約するタイプとは異なるという点です。
また、GLTDは長期にわたる休業を対象としているので、数週間や数ヶ月程度の短期間ではなく、1年以上の長期障害に備えるものです。
給付金は通常、休業開始後数ヶ月の免責期間を経て支給され、給与の一定割合が補償されます。
この制度はアメリカなどで特に普及しており、日本でも企業が導入するケースが増えてきています。
収入保障保険とは?
収入保障保険は、契約者の死亡や高度障害状態になった場合に、一定期間毎月決まった金額を受け取れる保険です。
これは特に家計を支える人が亡くなった場合や働けなくなった場合に、その後の収入が減る不安を和らげる役割を持っています。
多くは個人が加入し、被保険者が亡くなった後に家族の生活を支えるために設計されています。
特徴的なのは、保険金が一時金ではなく分割して支払われる点です。
例えば、5年間毎月一定額が支払われる契約だった場合、死亡した時点から5年間にわたり安定した収入のように受け取れるため、家族の生活設計がしやすいのです。
また、契約期間や支払額は自由に設定できることも多く、ライフプランに合わせてカスタマイズ可能です。
GLTDと収入保障保険の主な違いを比較
項目 | GLTD(団体長期障害所得補償保険) | 収入保障保険 |
---|---|---|
契約形態 | 企業・団体が契約し従業員に提供 | 個人が契約 |
保障対象 | 長期の障害で働けなくなった場合の収入補償 | 死亡または高度障害時の遺族収入補償 |
給付期間 | 長期(通常1年以上) | 契約で決定、1年〜数十年まで可能 |
給付金の支払い方法 | 月額など定期的に支給 | 月額の分割支給が主流 |
対象者 | 主に社員やその家族 | 保険契約者とその家族 |
このように、GLTDは長期的な働けなくなるリスクに備える一方、収入保障保険は万が一の死亡や高度障害に対する遺族の生活保障が目的です。
どちらも生活の安定に役立つ大切な保険ですが、その目的や特徴が異なるため、自分に合ったものを選ぶことが重要になります。
どちらを選べばいい?選び方のポイント
あなたの状況や目的によって、加入すべき保険は変わってきます。
まず、働けなくなった場合に自分の収入を長期間守りたい場合はGLTDが適しています。
一方、もしもの時に遺された家族の生活費を確保したい場合は収入保障保険が向いています。
また、企業に勤めている場合はGLTDが団体で用意されていることもありますので、内容を確認しましょう。
個人での加入が難しい保険もあるため、会社の福利厚生制度を活用するのがおすすめです。
さらに、両者を併用することも可能です。
例えば、GLTDで長期障害に備えつつ、収入保障保険で万が一の家族の保証を補強することも選択肢の一つです。
保険選びは将来の安心のためにとても大切なので、しっかり情報収集し、自分に最適な保障を選びましょう。
GLTD(団体長期障害所得補償保険)は、企業が従業員に提供する長期の障害収入補償制度で、日本ではあまり馴染みがないかもしれませんね。実はアメリカでは広く普及しており、従業員の生活を守る重要な仕組みとなっています。日本でも最近導入が増えてきましたが、個人で直接契約できない場合が多いため、会社の福利厚生内容を必ずチェックしておくのがポイントです。中学生でもわかるように言えば、『会社がみんなの働けなくなった時のために準備してくれている長期間の助け舟』だとイメージすると理解しやすいですよ。