
顎関節炎と顎関節症の違いについて知ろう
こんにちは!今回は顎関節炎と顎関節症の違いについてわかりやすく説明していきます。これらはどちらも顎の痛みや不調を感じる人が多い病気ですが、実は意味や症状、治療方法に違いがあるんです。
まずは「顎関節症」という言葉について考えてみましょう。顎関節症は、顎の関節や周りの筋肉に問題が起こる総合的な病気の名前です。この中には、痛みや音が鳴る、口が開けにくいなどのさまざまな症状が含まれています。
一方の「顎関節炎」は、顎関節症の中でも特に顎の関節自体が炎症を起こしている状態を指します。つまり、顎関節炎は顎関節症の一部であるとも言えます。簡単にいうと、顎関節症は大きなカテゴリー、顎関節炎はその中のある原因や症状のひとつです。
この違いを理解することは、正しい治療や予防につながるのでとても大切です。
それぞれの症状や原因の違いとは?
顎関節症は、多くの症状や原因が混ざっている複合的な病気です。
【顎関節症の主な症状】
- 顎の痛みや違和感
- 顎を動かしたときのカクカク音やクリック音
- 口が大きく開けられない
- 噛み合わせの不調
原因は、ストレスや歯ぎしり、噛み合わせの悪さ、姿勢の悪さなど多岐にわたります。
一方、顎関節炎は主に顎関節の炎症が問題で、痛みが強くて動かしにくいという特徴があります。原因としては、外傷や過剰な負担、感染などが挙げられます。
簡単に言うと、顎関節症は慢性的な不調が多いのに対し、顎関節炎は急性の炎症がメインの病気です。
次の表で違いをまとめてみました。
項目 | 顎関節症 | 顎関節炎 |
---|---|---|
病気の種類 | 顎関節や周辺筋肉の総合的な病気 | 顎関節の炎症が中心の病気 |
主な症状 | 痛み・カクカク音・口が開けにくい | 激しい痛み・腫れ・動かしづらさ |
主な原因 | ストレス・歯ぎしり・噛み合わせ・姿勢など | 外傷・過剰な負担・感染 |
症状の経過 | 慢性的で繰り返すことが多い | 急性で比較的短期間発症 |
ピックアップ解説
顎関節症の症状のひとつに「カクカク音」がありますが、実はこの音の正体は顎の関節内で関節円板というクッションがずれたり戻ったりするときに鳴る音なんです。普段あまり意識しませんが、ストレスや噛み方のクセで関節に負担がかかると、この動きがスムーズでなくなり音が大きくなったり痛みを伴ったりします。面白いことに、この「カクカク音」があっても痛みがなければ必ずしも病気というわけではないんですよ。だから音だけに過剰に反応せず、体の他のサインも見ることが大切ですね。
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