
腱鞘炎とは何か?
腱鞘炎(けんしょうえん)とは、手や腕、指の動きを助ける腱が通るトンネルである腱鞘が炎症を起こす病気です。腱鞘は腱を包んで保護し、滑らかに動くのを助けますが、過度に使い過ぎたり、繰り返しの動作により腱鞘が腫れてしまいます。これにより、痛みや動かしにくさが生じるのが腱鞘炎の特徴です。
主な症状としては、指や手首のこわばり、痛み、動かすときの違和感があります。特に朝起きたときに痛みを感じることが多いです。
腱鞘炎が起こりやすい職業や状況には、パソコン作業や手作業を長時間行う人、スマホの長時間使用、赤ちゃんを抱っこするお母さんもなりやすいです。
関節炎とは何か?
関節炎(かんせつえん)は、身体の関節部分に炎症が起こる状態を指します。関節とは骨と骨がつながる部分で、動きを滑らかにするために関節液や軟骨が存在します。
関節炎は関節の軟骨や骨、関節包、滑膜などが炎症を起こし、腫れや痛み、動きにくさを伴う病気です。
代表的な関節炎には、リウマチ性関節炎や変形性関節症があります。原因は免疫の異常や老化、ケガ、感染症などさまざまです。
症状としては、関節の痛み、腫れ、こわばり、動かしにくさがありますが、特に関節自体に問題があるため、関節周囲の症状が多いです。
腱鞘炎と関節炎の違いを徹底比較!
腱鞘炎と関節炎はどちらも痛みや動かしにくさを感じる疾患ですが、発生する部位や原因、症状に違いがあります。
以下の表に主な違いをまとめました。
項目 | 腱鞘炎 | 関節炎 |
---|---|---|
主な発生部位 | 腱鞘(腱の周りのトンネル) | 関節(骨と骨のつなぎ目) |
原因 | 過度の同じ動作や使い過ぎ | 免疫異常、老化、外傷、感染症など多様 |
主な症状 | 痛み、腫れ、こわばり、動かした時の違和感 | 痛み、腫れ、関節の変形や動かしにくさ |
持続時間 | 比較的短期的で症状が固定化しにくい | 慢性化しやすく、長期間続くことが多い |
治療法 | 安静、アイシング、薬物療法、時には注射や手術 | 薬物療法(抗炎症薬、免疫抑制剤)、リハビリ、重症なら手術 |
治療や日常生活での注意点
腱鞘炎の場合は無理な動作を控えることが最も大切です。こまめな休憩や姿勢の見直し、適度なストレッチも効果的です。アイシングや痛み止めの薬も使われます。重症の場合は専門の医師による治療が必要になることもあります。
関節炎は病気自体が慢性であったり免疫の問題が絡む場合もあるため、病院での適切な診断と薬を使った治療が求められます。日常生活では関節に負担をかけすぎない動作と適度な運動が推奨されます。
早期に見分けて適切な処置をすることが症状の改善につながるため、痛みが続く場合は必ず医療機関に相談しましょう。
腱鞘炎という言葉を聞くと、単に『手が痛い』という漠然としたイメージがありますが、実は腱鞘は指や手首の腱を包む小さなトンネルで、その中で摩擦や炎症が起きる病気です。面白いのは、同じ動作を繰り返す事で腱鞘部分がだんだん狭くなってしまい、腱が引っかかるような感覚が出ることもあるんです。だから単なる疲れではなく、専門的にケアしないと慢性化しやすいのが怖いところなんですね。特にスマホ世代は知らないうちに負担をかけてしまっている可能性が高いので注意が必要です。
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