
ロタウイルスとロタ予防接種の違いについて解説
赤ちゃん(関連記事:子育てはアマゾンに任せよ!アマゾンのらくらくベビーとは?その便利すぎる使い方)や小さなお子さんがかかりやすい病気に「ロタウイルス感染症」があります。
これは強い下痢や嘔吐を引き起こし、時には脱水症状になることもあるため、子育て中のご家庭ではとても心配な病気です。
ロタウイルス自体と、その予防のための予防接種はまったく異なるものなので、その違いをしっかり理解しておくことが重要です。
ここでは「ロタ」とよく一緒に言われる「予防接種」の違いについて、わかりやすく説明していきます。
ロタウイルスとは何か?
ロタウイルスは、子どもたちの腸を攻撃するウイルスの一種です。
主に冬から春にかけて流行し、特に乳幼児が感染しやすく、激しい下痢や嘔吐を引き起こします。
感染してしまうと、脱水症状を引き起こすこともあるため、場合によっては病院で点滴を受ける必要が出てきます。
ロタウイルスは非常に感染力が強く、家族内での感染も珍しくありません。
幼児期にほとんどの子どもが感染するため、早めの予防がとても大切です。
ロタの予防接種とはどんなもの?
ロタの予防接種はロタウイルスに対するワクチンを体内に入れて、免疫をつける方法です。
これにより、実際にロタウイルスに感染しても重症化を防ぐことができます。
日本では生ワクチンが使われており、飲むタイプのワクチンです。
2回または3回に分けて接種することが多く、定期接種として行われる自治体も増えています。
接種する時期は生後6週目から14週6日までの間に始めるのが望ましいとされています。
接種タイミングが遅れると、十分な効果が期待できなくなるので注意が必要です。
ロタウイルスと予防接種の違いを表で比較
項目 | ロタウイルス | ロタ予防接種 |
---|---|---|
意味 | 腸に感染して下痢や嘔吐などの症状を引き起こすウイルス | ロタウイルスの感染を防ぐためのワクチン接種 |
目的 | 感染して病気を引き起こす | 感染防止および重症化予防 |
形態 | ウイルス(病原体) | 生ワクチン(飲むタイプ) |
対象 | 乳幼児中心に感染 | 主に生後約2か月から開始される |
効果 | 感染で症状発生 | 感染後も重症化防止効果が高い |
なぜロタ予防接種は必要なのか
ロタウイルス感染症は一度かかって免疫がついたとしても、
別の種類のロタウイルスに感染することがあり、完全に防ぐのは難しい病気です。
しかし、予防接種を受けることで、
重い症状や脱水症状をおさえる効果が高いことがわかっています。
つまり、ワクチンによって生命の危険が減り、入院のリスクも低くなります。
また集団の中で予防接種を受ける子が増えると、感染拡大を抑制できる「集団免疫」の効果も期待できます。
これが小さな子どもを守るために予防接種が推奨される大きな理由です。
まとめ
ロタウイルスは赤ちゃんや子どもにとって怖い感染症の原因になるウイルスに対して、
ロタの予防接種はそれを防ぐための対策です。
ロタウイルスにかかってしまうとつらい症状が出ることがありますが、予防接種をすることで大切な子どもを守ることができます。
かかりつけの病院や自治体に相談して、適切な時期に予防接種を受けることをお勧めします。
ロタ予防接種は飲むタイプの生ワクチンですが、実はこのワクチンが体の中でどのように働くのか知っていますか?
飲むことで腸の粘膜に直接届き、そこで免疫を作る仕組みになっています。
これは多くのワクチンが注射で筋肉に入れるのとは違う特徴です。
直接ウイルスが感染する場所で働くので、強い免疫がつきやすく、特に腸での感染予防に効果的なんです。
こうした仕組みを知ると、予防接種がより身近に感じられますよね。