
シーケンス図とは何か?
シーケンス図は、プログラムやシステムの動きを時系列で表す図です。例えば、誰かがウェブサイトで商品を注文するとき、お客様の操作から注文処理、発送までの流れをわかりやすく示せます。
この図は、それぞれの登場人物やシステム同士がどの順番でやりとりを行うかを線や矢印で表現します。プログラムの処理が時間の流れに沿ってどう進むかを見るのに便利なツールです。
シーケンス図は主にUML(統一モデリング言語)というソフト作成の標準的な記法で使われ、ソフトウェア開発の設計段階で利用されます。
この図を見ることで、プログラムの処理順を把握しやすくなり、チームでの情報共有やバグの発見に役立ちます。
つまり、シーケンス図は「システム内のやりとりを時間の流れで可視化する」ものです。
ラダー図とは何か?
ラダー図は主に工場や設備の制御をするためのプログラムを書く際に使われる図です。これは電気回路のリレー配線図(リレー回路図)に似た形状をしているため、「ラダー(梯子=はしご)」と呼ばれています。
ラダー図はPLC(プログラム可能ロジックコントローラ)と言う機械制御の装置の動きを設計・説明するときに使われます。
具体的には、ボタンを押したらモーターが動く、センサーが作動したらアラームが鳴る、といった装置の制御方法を説明するのに役立ちます。
ラダー図は横に伸びる電気配線の線(電源線)と、垂直に接続されるスイッチやコイルなどの部品を組み合わせて、機械の動きを表します。この構造で回路の動きを視覚的に理解しやすく、工業分野で広く使われています。
つまり、ラダー図は「機械や装置の動作を電気回路風に表現した制御図」です。
シーケンス図とラダー図の違いをわかりやすく比較
では、シーケンス図とラダー図は何がどう違うのでしょうか?下記の表で比べてみましょう。
要点は「シーケンス図はソフトの動きを説明し、ラダー図は機械を動かす回路を示す」ことです。
この違いを理解すれば、どの仕事や学びの場面でどちらを使うべきかがわかりやすくなります。
まとめ:シーケンス図とラダー図を目的に応じて使い分けよう
今回解説したように、シーケンス図はソフトウェアの時間的なやり取りを表す図で、ラダー図は装置制御のための電気回路を模した図です。
だから、プログラミングの設計やシステムの動作理解にはシーケンス図が役立ちます。一方、実際に機械やロボットを動かすプログラムを作るときはラダー図が適しています。
それぞれの特徴と違いをしっかり押さえることで、エンジニアや技術者だけでなく、学ぶ人にも役に立つ知識となります。
ぜひこの機会に、シーケンス図とラダー図の違いをマスターしてみてください!
シーケンス図って聞くと、なんだかソフトの中だけの話みたいに感じませんか?でも実はこの図は、“時間の流れ”を意識して作られているんです。たとえば友達とのチャットのやりとりを思い浮かべてください。誰が先にメッセージを送り、誰が返信したか、順番に辿ることができますよね。それをプログラムの動きで表現したのがシーケンス図なんです。だから、一見わかりづらいプログラムも、シーケンス図で見れば流れがスッキリ理解できちゃうんです。