
通信制限と速度制限の違いとは?
スマートフォンやインターネットを使っていてよく耳にする「通信制限」と「速度制限」。
この二つは似ている言葉ですが、その意味や内容は少し違います。簡単に言うと、通信制限は使えるデータ量が決められてしまうこと、速度制限はインターネットの速さが遅くされてしまうことを指します。
この違いをきちんと理解しておくと、スマホを使うときに困ることが減るでしょう。
今回はこの「通信制限」と「速度制限」の意味の違いと、それぞれがどういう状態を表しているのか、わかりやすく解説していきます。
通信制限とは何か?
通信制限は、スマホのデータ通信に対して使える容量の上限が決められている状態のことを言います。
例えば、あなたが契約しているプランで1か月に使えるデータ通信量が10GBだったとします。
この10GBを全部使い切ると、それ以降は「通信制限がかかった状態」になります。
この通信制限になると新たに使えるデータ量がなくなるため、ネットをあまり使えない状態に陥ります。その結果としてインターネットの速度も遅くなります。
通信制限はデータ通信の量によって制限されるものなので、速度だけでなく通信の自由度が大きく変わるという特徴があります。
速度制限とは?
速度制限は、通信の速度が一定の速さより遅く制限されることを言います。
通信制限の結果として速度制限が起こることもありますし、プランによっては一定の時間帯だけ速度制限がかかる場合もあります。
速度制限がかかると、動画を観る時やウェブページの読み込みに時間がかかり、使い勝手が悪くなります。
しかし、速度制限中でも最低限の通信は可能なので、完全に使えなくなるわけではありません。
速度制限は主に「ネットの速さを制御するための制限」として知られており、速度の制限度合いによって使い心地がかなり変わります。
通信制限と速度制限の違いを表で比較
項目 | 通信制限 | 速度制限 |
---|---|---|
意味 | データ通信量の上限に達したことによる制限 | インターネットの速度を遅く制限すること |
影響 | 使えるデータ量がゼロに近づくため利用が困難 | 速度が遅くなり、使用感が悪くなるが通信は可能 |
起こるタイミング | 契約したデータ量を使い切った時 | 通信制限時や特定時間帯に発生 |
例 | 月のデータ通信量が10GBで10GB使い切る | 動画がカクカクする、ページ読み込みが遅い |
まとめ
通信制限は「使えるデータ量が無くなること」、速度制限は「ネットの速度が遅くなること」です。
スマホやインターネットを快適に使うためには、この二つの違いを理解しておくことが大切です。
どちらも使いすぎを防止するための仕組みですが、状況によって影響の出かたが違います。
そのため、契約プランの内容や速度制限がかかった後の期間などをよくチェックしておくと良いでしょう。
わからないことがあれば、契約している携帯電話会社やインターネットプロバイダに問い合わせてみましょう!
通信制限の話になると、ついデータ量が“ゼロ”になるイメージを持つ人も多いですが、実はそんなに単純ではありません。
通信制限に入った後でも利用できる『追加オプション』や、『通信速度が大幅に遅くなるだけで、全く使えなくなるわけではない』場合も多いんです。
それから、通信制限はスマホだけでなく、Wi-FiルーターやモバイルWi-Fiにも適用されることがあり、契約条件をよく見ることが大切ですね。
つまり、通信制限は“使えなくなる”というより“使い勝手が制限される”と考えた方が現実的です。
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