
GitBucketとGitHubとは?基本の理解から始めよう
近年、ソフトウェア開発で欠かせないツールとしてGitが使われていますが、そのGitを活用するためのプラットフォームには多くの種類があります。中でもよく名前が出るのがGitHub(ギットハブ)とGitBucket(ギットバケット)です。
まずはそれぞれが何なのかを簡単に説明します。
GitHubは世界中で使われているクラウド型のGitリポジトリサービスで、主にオンライン上でコードを管理し、共同作業をしやすくするためのサービスです。
一方GitBucketは日本製のオープンソースのGitサーバーソフトウェアで、自分のサーバーにインストールして利用できるため、独自に運用したい組織に向いています。
このように、GitHubはクラウドサービスとして使い、GitBucketは自前のサーバーで管理する違いがまず存在します。
GitBucketとGitHubの機能比較:どこが違うのか?
次に両者の機能の違いについて説明します。どちらもGitを使ったソースコードの管理ができますが、細かい違いがあります。
表:GitBucketとGitHubの主な機能比較機能 GitBucket GitHub サービス形態 自社サーバーで運用(オンプレミス) クラウドサービス 料金 基本無料(オープンソース) 無料プランから有料プランまで多数 ユーザー数や規模 小〜中規模向け 世界最大のプラットフォームで大規模利用可 インターフェース シンプルで日本語対応が充実 グローバル向け多機能かつ洗練されたUI 外部連携(CI/CDなど) 限定的 豊富な連携サービスとプラグイン コミュニティの規模 小規模 世界中に大規模コミュニティ
このように、GitBucketは主に日本国内の中小規模の利用を想定して作られており、日本語対応が手厚いのが特徴です。
対してGitHubはグローバルにユーザーが多く、多彩な機能や外部連携が強みになっています。
GitBucketとGitHubの使い分け!どんな人におすすめ?
最後に、どんなシーンでGitBucketとGitHubを使い分けるべきかをご紹介します。
・自社だけで安全に管理したい企業やチーム
自前のサーバーでソースコードを管理したい場合はGitBucketが向いています。社外にデータを置かないためセキュリティ面で安心感があります。
・オープンソース開発や多くの人と共同作業したい場合
世界中の開発者とプロジェクトを共有したいならGitHubが便利です。多数のプルリクエストやイシューも管理しやすいです。
・簡単に使いたい初心者
スタートアップや個人で初心者ならGitHubの無料プランで始めるのが簡単です。
用途や規模、運用ポリシーに応じて適切なサービスを選びましょう。
Gitはソフトウェアの変更履歴を管理する仕組みですが、実はここで紹介したGitBucketは日本生まれのGitサーバーソフトウェアです。多くの人がクラウドで気軽に使うGitHubとは違い、GitBucketは自分の会社や個人で管理できるのが面白いところ。
例えば、大事なプロジェクトのコードを外部に預けたくない企業では、GitBucketを使って安全に運用しています。
さらに、GitBucketは日本語で使いやすいUIを備えているため、海外のGitサービスに比べて言葉の壁が低い点も魅力的です。
ちょっとマニアックですが、こうした違いがあることで使い分けの幅が広がっているんですよ。