
弱視と視覚障害はどう違う?基本の理解を深めよう
弱視と視覚障害は、どちらも視力に関わる言葉ですが、その意味や範囲は異なります。まず弱視とは、眼の構造には異常がなくても、視力が十分に発達しない状態を指します。主に幼少期に治療しないと後に回復が難しいことが特徴です。
一方、視覚障害は、目の病気やけがなどによって視力が大幅に低下し、日常生活に支障がある状態を広く指します。弱視も視覚障害に含まれますが、視覚障害の範囲はもっと広く、完全な失明も含まれます。
こうした違いを知ることで、病院での診断や福祉制度の利用時に役立ちます。
弱視の特徴と原因、治療方法について
弱視は、目の病気がなくても視力が十分に発達しない状態です。多くは生まれてから幼児期にかけて起こります。原因の一つに斜視(物が二重に見える状態)や遠視・乱視などの屈折異常があります。これらがあると片目が使われなくなり、視力が低下します。
弱視は早期発見・早期治療が大切です。治療は眼鏡やコンタクトレンズで矯正したり、遮蔽療法(良い方の目を覆って悪い方の目を使う訓練)を行います。
小学校入学前の治療が特に効果的で、放置すると視力の回復が難しくなってしまいます。
視覚障害の種類と支援制度
視覚障害は視力の低下や視野の欠損によって生活に支障が出る状態を指します。分類は以下の通りです。区分 説明 全盲 光を感知できないなど完全に見えない状態 弱視 視力は低下しているが、完全な失明ではない状態 視野狭窄 見える範囲が非常に狭くなった状態
視覚障害者には政府や自治体による福祉制度や支援策があります。例えば、障害者手帳の発行や点字図書の貸し出し、生活訓練などです。早めに適切な支援を受けることで、日常生活や社会参加がしやすくなります。
まとめ:弱視と視覚障害の違いを理解して適切な対応を
弱視は視力が十分に発達しない状態で、主に幼少期の治療がポイントです。視覚障害は視力が著しく低下して生活に影響がある状態で、弱視もその一部に含まれます。
これらの違いを正しく理解し、早期発見・適切な治療や支援を受けることが、将来にわたる視力の維持や生活の質の向上につながります。
学校や家庭でも目の健康に注意し、気になる場合は眼科の受診をおすすめします。
弱視という言葉を聞くと、“目が悪い状態”と単純に考えがちですが、実は発達の問題が大きいんです。子どもの頃に視覚の使い方がうまくできていないと、眼そのものは正常なのに視力が上がらなくなります。このため、たとえ眼に問題がなくても視力が弱くなることがあるんですよ。こんな発達の特性に注目すると、眼だけでなく脳の役割も重要だとわかりますね。
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