
欠損と破損の意味とは?基本の違いを押さえよう
まずは「欠損」と「破損」の意味を理解することから始めましょう。
欠損とは、物や体の一部がなくなってしまった状態のことを指します。例えば、歯が抜けてしまったり、書類のページが抜けていたりする状況ですね。つまり、元々そこにあった部分が完全に欠けている状態を表します。
一方、破損は物が壊れて壊滅的な状態になることを指します。例えばスマートフォンの画面が割れて使いにくくなったり、家具が壊れてぐらぐらになっている場合などが当てはまります。破損は部品が残っていても「傷ついて使えない」状態を示しています。
このように欠損は部分の欠落、破損は部分の損傷や壊れを表すため、意味に明確な違いがあります。
欠損と破損の違いを表で比較
それではわかりやすく欠損と破損の違いを比較した表を見てみましょう。
項目 | 欠損 | 破損 |
---|---|---|
意味 | 一部がなくなってしまう状態 | 物や部分が壊れる、損なわれる状態 |
状態の例 | 歯が抜ける、欠ける部分がある 建物の壁が一部欠落 | ガラスが割れる 家具が壊れている |
残存部分 | 欠けた部分は無くなる | 壊れても部分は残っていることが多い |
修理の方法 | 欠けた部分を補う必要がある | 壊れた部分を直す・修復する |
上記のように、欠損は無い部分が明確で、その部分を補うことが必要です。一方破損は壊れていても部品があり、修理や補修で元に戻せることが多いのが特徴です。
身近な例で欠損と破損の違いを理解しよう
次にもっと身近な例を通して違いを考えてみましょう。
例えば歯の場合
・欠損だと歯が抜けてなくなっている状態。つまり歯がない状態です。
・破損は歯の一部が欠けたり、虫歯で壊れている状態で、歯自体は残っている場合を指します。
家具の場合
・欠損の例は椅子の脚の一部が折れて無くなっていること。脚が欠けて支えが無いためバランスが取れません。
・破損は脚が折れていたりぐらついているが、まだ脚自体は存在している場合です。
書類や印刷物の場合
・欠損はページが抜けてなくなっている状態。つまり情報そのものが欠けていることになります。
・破損は紙が破れていたり汚れている状態。ページは残っていますが、使いにくい状態といえます。
このように、日常の身の回りで欠損と破損はしっかり区別して使うことで、状況や対処法が明確になります。
欠損という言葉は医学や法律、科学の分野でもよく使われますが、実はこの言葉には"完全に欠けてなくなっている"こと以上に心の空洞や不足感を示す意味もあります。例えば心理学では心の"欠損感"という表現があります。物理的な物や身体の一部がなくなることも欠損の一例ですが、感情や意欲が欠けている時にも使われていて、ちょっと深い概念なんですよね。普段は物理的な意味で使われることが多いですが、言葉の広がりを知ると面白いですよね。
前の記事: « 沸点と発火点の違いをわかりやすく解説!身近な現象で理解しよう