
テラスと縁側の基本的な違いとは?
家にある「テラス」と「縁側」は、外に面した場所ですが、その見た目や使い方にははっきりとした違いがあります。
まず、テラスは洋風の建築でよく見られることが多く、コンクリートやタイルで作られていることが一般的です。
一方、縁側は日本の伝統的な家屋にあり、木造の板張りで作られていることが多いです。
テラスは庭や外のスペースの一部としてリラックスやバーベキュー、ガーデンパーティーなどに使われることが多いですが、縁側は家の内と外をつなぐ場所で、洗濯物を干したり、季節の風を感じたり、小上がりとしてくつろぐための間として使われます。
つまり、テラスはよりアウトドア寄りの使い方、縁側は室内と外の中間的空間という違いがあります。
作り方や素材の違いと歴史的背景
テラスは洋風住宅の外部に設けられることが多く、レンガやコンクリート、タイルなど耐久性の高い材料が用いられます。
デザインは現代的でシンプルなものが多く、ガーデンチェアやテーブルなどの家具を置いて使われます。
一方、縁側は日本の古い家屋に伝わるもので、
「縁」は接点やつながりを意味し、「側」は側面を意味します。その名の通り、家の内側と外側の「縁」のような場所です。木材で作られ、畳の部屋と庭の間に配置されることが多いです。
縁側は日本の気候や暮らしに合った機能的な空間で、夏は風通しが良い場所として暮らしの一部になっています。
歴史的には江戸時代からあり、縁側があることで住まい全体の風通しや光の取り入れも良くしています。
使い方の違いと現代の生活における役割
テラスはバーベキューや家族の集まり、家庭菜園を楽しむスペースとして人気です。
天候の良い日に椅子を置いてコーヒーを飲んだり、友達と会話したりするリビングの延長のような場所。
縁側は昔からの和風住宅にあり、布団や洗濯物を干したり、猫が日向ぼっこをしたりする静かな場所です。
また、縁側は家の中にいる人と外にいる人が話す場所としての役割もあります。
現代の住宅では縁側がないことも多くなりましたが、縁側のような空間をデザインに取り入れて、和の暮らしの良さを残す家も増えています。
項目 | テラス | 縁側 |
---|---|---|
建築様式 | 洋風住宅に多い | 和風住宅に多い |
素材 | コンクリート・タイル・レンガ | 木材 |
用途 | アウトドア・バーベキュー・リラックス場 | 洗濯物干し・風通し・くつろぎ |
歴史 | 近代以降 | 江戸時代からの伝統 |
今回の話で面白いのは「縁側」の語源です。縁側の「縁」という字は「つながり」を意味していることから、家の中と外をつなぐ場所なんです。
昔の日本の家では、家族や近所の人が縁側でお茶を飲んだり話したりして、コミュニケーションを取っていました。
ただの廊下ではなく、家と自然がつながる大切な空間だったんですよ。
今は縁側が少なくなっていますが、和室の窓際で外を眺めるのもその名残ですね。
この単語一つから、昔の日本の暮らしの温かさや人とのつながりを感じられて、ちょっと心がほっこりします。
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