
住民票の写しと謄本は何が違うの?
まず、住民票には「写し」と「謄本」という言葉がありますが、実はこれ、ほぼ同じ意味なんです。
どちらも自分や他の家族が住んでいる住所や氏名、生年月日などを記録した証明書のことを指します。
ただ、呼び方が違うだけで、内容や使い方に大きな違いはありません。
でも、なぜ「写し」と「謄本」という言葉があるのか、少し歴史や言葉の使い方を知ると納得しやすいですよ。
「謄本(とうほん)」はもともと、公文書の原本を全て写し取ったものを意味します。
一方で「写し」というのは、単純に原本のコピーという意味で使われます。
つまり住民票の写しも謄本も、公的に認められた原本のコピーのことなんです。
実際の使われ方と違いをわかりやすく比較
役所に行って「住民票がほしい」と伝えると、「写し」でも「謄本」でも同じように扱われることが多いですが、表現の違いによる混乱を避けるために以下のポイントを押さえておきましょう。
ポイント | 住民票の写し | 住民票の謄本 |
---|---|---|
意味 | 原本のコピー | 原本の全文コピー |
使われ方 | 一般的に使われる言葉 | 法律用語として使われることが多い |
発行時の呼び方 | 普通に「住民票ください」で通じる | 正式な言い回しで「謄本をください」と言う場合がある |
内容の違い | 基本的に同じ | 同じ |
こうして並べてみると、内容が変わるわけではなく名前の違いだけであることがわかりますね。
だから、普段は「住民票の写し」と呼べば十分です。
住民票で注意したいことと取得方法について
住民票の写し(謄本)を取得するときには、役所に行って本人確認が必要です。
本人や家族の情報を知ることができる書類なので、プライバシーを守るために厳しいルールがあります。
申請書に必要事項を書き、免許証や保険証などの本人確認書類を提出して発行してもらいます。
もし他人の住民票を取る場合でも、世帯主や同一世帯の家族なら可能です。
例えば、親が子どもの住民票を取得することもできます。
また、住民票には用途に合わせて「必要な項目だけを記載するタイプ」や「世帯全員の情報が記載されているタイプ」など種類があります。
必要に応じて選びましょう。
料金は市区町村によって変わりますが、300円くらいが一般的です。
申請方法も窓口だけでなく郵送やコンビニでの交付も可能なところが多いので、時間や場所に合わせて利用できます。
「謄本」という言葉は普段あまり耳にしませんが、法律や役場の正式な文書の世界ではとても重要なんです。
謄本は原本の“全文コピー”の意味。
例えば不動産の登記簿謄本は不動産の全情報を記録していて、これを持っていることで権利を証明できます。
住民票の謄本もその家の全員分の情報が全部載っているということで、法律的にはとても正確な書類なんです。
だから、「謄本」と聞くと少し堅苦しい感じがしますが、住民票の写しと同じだと思えばわかりやすいですね!
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