
残存価格と残存価額、似ているけど何が違う?
<みなさんは「残存価格」と「残存価額」という言葉を聞いたことがありますか?これらは名前が似ているので、混同されやすい言葉です。どちらもモノの価値に関わる言葉ですが、使い方や意味が少し違います。
特にビジネスや会計の場面でよく使われるため、意味をしっかり理解しておくことは大切です。
この記事では、残存価格と残存価額の違いをわかりやすく解説します。中学生でも理解できるようにやさしい言葉で説明しますので、ぜひ読んでみてください!
残存価格とは?その意味と使い方
<まず「残存価格(ざんそんかかく)」について説明します。残存価格とは、資産や設備などが使い終わった後に残るであろう価値の金額のことです。
たとえば、あなたがゲーム機を買ったとします。時間がたって使わなくなり売るとき、そのゲーム機にはまだ少し価値が残っていますよね?それが残存価格です。
つまり、商品の寿命が終わる直前に、そのモノがどのくらいの値段で売れるのかを表す数字なんです。
ビジネスでは、機械の耐用年数が終わった時にどのくらいの価値があるかを見積もるのに使われます。
残存価額とは?会計上の意味と計算方法
<次に「残存価額(ざんそんかがく)」の意味を見てみましょう。残存価額は会計の用語で、資産の取得価額から減価償却を引いた後に残る価値のことをいいます。
もっと簡単に言うと、機械や設備を買った値段から、使っている間に少しずつ価値が減る(減価償却)ことを考慮したあとに、残っている価値です。
たとえば、100万円の機械を5年使うとします。毎年20万円ずつ価値が減る計算(減価償却)なら、3年目の残存価額は100万円-20万円×3年=40万円となります。
この残存価額は会社の帳簿上の価値として重要で、資産管理や税金の計算によく使われます。
残存価格と残存価額の違いを表でまとめてみよう
<ポイント | <残存価格 | <残存価額 | <
---|---|---|
意味 | <資産が使い終わった後に残る想定される市場価値 | <取得価額から減価償却した後の帳簿上の価値 | <
使われる場面 | <売却時の見積もり価格や資産の価値評価 | <会計や税務処理、資産管理 | <
計算方法 | <市場の見込みや査定に基づく価値 | <取得価額-累計減価償却額 | <
対象 | <現実に売れる価格 | <帳簿上の価値 | <
このように、残存価格は現実の売るときの価値、残存価額は帳簿上の価値と理解するとわかりやすいですね。
どちらも資産の残りの価値を表していますが、使う場所や目的によって区別されています。
残存価格という言葉を聞くと、ただの「残った値段」みたいに思うかもしれませんが、実は「将来その物がどれだけの価値で売れるか」という予想価格なんです。たとえば中古車の下取り価格も残存価格の一つ。ビジネスの現場では、この予想がとても大事で、残存価格が高ければその資産は長く使えて価値が高いと考えられます。なのでただの『残り』じゃなくて、未来の価値を示す指標だと思うとおもしろいですよね。
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