
はじめに:DCF法とNPV法の基本とは?
こんにちは!今回は投資や企業価値を計算するときによく耳にするDCF法とNPV法の違いについて、中学生でもわかるように解説していきます。
まず、DCF法とは「Discounted Cash Flow(割引キャッシュフロー)法」の略で、将来得られるお金の価値を現在の価値に直して計算する方法のことです。
一方でNPV法(Net Present Value法)は、このDCF法を使って算出した金額の一つで、「正味現在価値」と訳されます。
つまり、DCF法は計算の方法全体を指し、NPVはその計算結果の一種と考えるとわかりやすいです。
この記事では、両者の意味や使い方、違いを詳しく解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
DC法(割引キャッシュフロー法)とは?
DCF法は、将来予想されるお金の流れ(キャッシュフロー)を特定の割引率で割り引いて、現在価値に換算する手法です。
例えば、今から5年後に100万円もらえる場合、その100万円は今すぐもらう100万円とは価値が違います。お金は時間がたつと価値が下がるため、「割引率」で調整する必要があります。
DCF法によって、将来のお金を現在の価値に直して合計すると、投資や事業の価値がどれくらいになるのかを数値で知ることが可能です。
この方法は、企業の買収やプロジェクトの採算を判断するときにとても重要な考え方として使われています。
NPV法(正味現在価値法)とは?
NPV法は特にDCF法で計算した結果の一つで、「投資の収益性を測る数値」として利用されます。
NPVは、将来のキャッシュフローを割引率で現在価値に直し、そこから初期投資額(最初にかかる費用)を差し引いて計算します。
もしNPVがプラスなら、投資は利益を生む可能性が高いと判断されます。逆にマイナスであれば、損をするリスクがあるので避けたほうが良いとされます。
わかりやすく言うと、「この投資をするとお金がどのくらい増えるか」を示す数字がNPVなのです。
企業や個人がプロジェクトや投資を決める際、重要な判断材料となっています。
DC法とNPV法の違いを理解しよう
ここまで読んだ人は、DCF法とNPV法がよく似ていることに気づいたかもしれません。
違いを簡単にまとめると次の表のようになります。
項目 | DCF法 | NPV法 |
---|---|---|
意味 | 将来のキャッシュフローを現在価値に割引く計算方法全体 | DCF法で計算した結果の一つ。「投資の差益」を示す数値 |
目的 | 将来のお金の価値を把握する | 投資の収益性を判断する |
計算結果 | 割引後のキャッシュフローの合計 | 割引キャッシュフロー合計から初期投資額を引いた値 |
使い方 | 企業価値の算定など幅広い | 投資の採算判断に特化 |
つまり、DCF法は”方法”や”考え方”、NPV法はその方法を使って計算した”結果”や”指標”と考えるのが良いでしょう。
実際の投資判断では、まずDCF法で将来のお金の価値を計算し、その結果として出たNPVがプラスかどうかを見て判断する流れになります。
まとめ:投資判断には両者を理解しよう!
今回はDCF法(割引キャッシュフロー法)とNPV法(正味現在価値法)の違いを中学生にもわかりやすく説明しました。
- DCF法は将来のお金を現在価値に直す計算方法
- NPV法はDCF法で計算した数字を基に投資の採算性を判断する指標
両者は似ていますが、DCF法は方法、NPVはその結果である指標という違いがあります。
将来的に投資や経営の勉強をするとき、この違いをきちんと理解しておけば道筋が見えやすくなりますよ。
ぜひこの記事を参考に、DCF法とNPV法の基礎をしっかり押さえてくださいね!
NPV(正味現在価値)って、投資でとっても重要だけど、どうして“正味”っていうか気になりませんか?実はこの“正味”は、将来の利益から最初にかかったお金を差し引いた、純粋な利益を表すための言葉なんです。だから、どんなに将来のお金が多くても最初にかかった費用が大きければNPVは低くなる。投資を判断するときに一番大事な“損得”がわかる魔法の計算式なんですよ。見るときは、この“正味”をしっかり意識すると理解しやすくなります!
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