
NIPTと超音波検査の違いを知ろう
妊娠中に行われる検査の中で、NIPT(新型出生前診断)と超音波検査はよく聞く言葉です。しかし、これらが具体的に何を調べているのか、どう違うのかは意外と知られていません。
この記事では、NIPTと超音波検査の違いをわかりやすく説明し、それぞれの特徴や目的について詳しく解説します。
NIPTとは何か?
NIPTは、正式には「新型出生前診断(Non-Invasive Prenatal Testing)」と呼ばれています。
これはお母さんの血液から赤ちゃん(関連記事:子育てはアマゾンに任せよ!アマゾンのらくらくベビーとは?その便利すぎる使い方)の染色体の情報を調べる検査で、特にダウン症や18トリソミーなど染色体異常のリスクを調べるためのものです。
特徴としては、お腹に針を入れずに血液だけで調べられるため、流産のリスクが非常に低いことが挙げられます。検査の結果が陽性の場合は、さらに詳しい検査が必要になります。
ただし、NIPTはあくまでも「異常があるかもしれない」というリスクを教えてくれる検査で、確定診断ではありません。
超音波検査とは何か?
超音波検査は、お腹に超音波を当てて赤ちゃんの形や大きさ、動きを画像で確認する検査です。
超音波検査の特徴は、赤ちゃんの成長の状態をリアルタイムで見ることができることです。
この検査は妊娠初期から定期的に行われ、赤ちゃんの心拍の確認や臓器の形成状態を確認するために使われます。
ただし、超音波検査では染色体異常の直接的な検査はできません。
NIPTと超音波検査の違いを比べてみよう
検査名 | 検査方法 | 検査対象 | 目的 | リスク | 実施時期 |
---|---|---|---|---|---|
NIPT | 母体の血液採取 | 胎児の染色体異常 | 染色体異常のリスク評価 | ほぼなし(非侵襲的) | 妊娠10週以降 |
超音波検査 | 超音波装置で画像化 | 胎児の形態や成長 | 身体の発育確認・異常の有無のチェック | なし(安全) | 妊娠初期から定期的に |
このように、NIPTは染色体異常のリスクを調べる血液検査、超音波検査は胎児の形や成長を画像で見る方法です。
どちらも妊娠期間中に大切な検査ですが、目的や使う技術が違うため、どちらか一方ではなく両方をバランスよく受けることが望ましいです。
まとめ
NIPTと超音波検査はそれぞれ違った役割を持つ検査です。
NIPTは染色体異常の可能性を血液検査で調べるのに対し、超音波検査は赤ちゃんの形や成長を直接見ることができる検査です。
妊娠中の安心を得るために、医師と相談しながら適切な検査を受けることが大切です。
ぜひこの記事を参考に、NIPTと超音波検査の違いについて理解を深めてください。
NIPTの検査はお母さんの血液から胎児の染色体情報を調べるのですが、実はこの技術ができるまでは胎児の染色体異常を調べるにはお腹に針を刺す侵襲的な検査が一般的でした。NIPTはそうしたリスクを大きく減らしたため、妊婦さんにとってはとても画期的な検査なんです。とはいえ、陽性が出たら確定ではないので、その後に詳しい検査が必要になる点も覚えておきましょう。
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