
投資信託と投資顧問の基本的な違い
投資信託と投資顧問は、どちらも資産運用をサポートする仕組みですが、その仕組みやサービス内容には大きな違いがあります。
まず、投資信託は、多くの投資家から集めたお金をひとまとめにして、専門の運用会社が株式や債券などに分散投資を行う仕組みです。投資家はファンドの持ち分を購入する形となり、自分で銘柄を選ぶ必要なく運用を任せられます。
一方、投資顧問は、専門家が個人や法人の投資家に対して助言や提案を行い、投資判断のサポートをするサービスです。投資顧問が資産運用を代わりに行う場合もありますが、基本的にはアドバイスがメインとなります。
簡単にまとめると、投資信託は商品であり、投資顧問はサービスという位置づけになります。これが両者の最も大きな違いです。
仕組みと運用方法の違い
投資信託では、ファンドマネージャーと呼ばれるプロが集めた資金をまとめて、いろいろな銘柄で運用します。
投資家はファンドの運用の結果によって利益や損失を受けますが、日々の運用に直接関わることはありません。
投資顧問の場合は、契約者の投資目標やリスク許容度に応じて個別に助言を行います。
例えば「今は株価が下がりそうなので債券に切り替えたほうが良い」といった提案や、購入・売却のタイミングをアドバイスします。
投資顧問は投資家の要望により運用代行も可能ですが、それには別途の費用が発生し、リスクも契約者が負う形になります。
手数料や費用の違い
投資信託は購入時の購入手数料、運用中の信託報酬(管理費用)、解約時の解約手数料がかかる場合があります。
これらはファンドを管理・運用するための費用です。
投資顧問は、助言料や相談料、場合によっては成果報酬が発生します。
助言サービスだけなら比較的安価な場合もありますが、運用代行サービスの場合は高めの手数料になることが多く、契約前にしっかりと内容を確認する必要があります。
下記の表に主要な手数料の違いをまとめました。
費用 | 投資信託 | 投資顧問 |
---|---|---|
購入手数料 | あり(ファンドによる) | なし(助言契約の場合) |
信託報酬(管理費用) | あり | なし |
解約手数料 | あり(ファンドによる) | なし |
助言料・相談料 | なし | あり |
成果報酬 | なし | 場合による |
「投資顧問」と聞くと、専門家が必ずあなたのお金を直接運用してくれるイメージを持つ人も多いですが、実は助言がメインの場合もあります。つまり、投資顧問はあなたの投資状況を分析してアドバイスをする役割が中心で、最終的な投資判断はあなた自身が行うことが多いんです。だから、投資顧問を利用するときは、どの程度運用を任せるのかを契約でよく確認することが大切ですよ。
前の記事: « 出勤日数と勤務日数の違いとは?わかりやすく解説!