「デザインビルド」と「プロポーザル」の違いとは?建設・設計業界で押さえたい基本ポイント

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「デザインビルド」と「プロポーザル」の違いとは?建設・設計業界で押さえたい基本ポイント

デザインビルドとプロポーザルの違いをわかりやすく解説

建設業界や設計業界でよく聞く「デザインビルド」と「プロポーザル」という言葉。
これらはよく耳にするけれど、実際には何がどう違うのか、わかりにくい方も多いのではないでしょうか。
ここでは、デザインビルドとプロポーザルの違いを中学生でもわかるようにやさしく解説していきます。

まずはざっくりとした意味から見ていきましょう。

  • デザインビルドは、設計から建設までをひとつの会社やチームが一括で担当する方法です。設計図を描くところから材料を選んだり工事を進めたりして、完成までをまとめて行うのが特徴です。
  • プロポーザルは、クライアントや発注者が提示した企画や要求に応じて、複数の会社がアイデアや計画を提案(プロポーズ)する仕組みです。その中から最も良い提案を選ぶ形式となります。

つまり、デザインビルドは「一つのチームが設計から建設まで責任をもって進める方法」で、プロポーザルは「複数の会社の中から一番良い計画を選ぶ方法」と考えると分かりやすいでしょう。

では、それぞれの特徴をもう少し詳しく説明していきます。


デザインビルドの特徴とメリット・デメリット

デザインビルドは、設計(デザイン)と建設(ビルド)が一体となっている方法です。
これまでの建築は、設計事務所が設計してから建設会社が工事を請け負う手順が多かったのですが、デザインビルドでは、同じ企業やチームが両方を担当します。

メリットとしては

  • 設計と工事の連携が密接なのでミスや手戻りが減る
  • 工事の進捗やコストが把握しやすい
  • 一括責任なので発注者の負担が軽くなる

デメリットとしては
  • 競争が少なく価格が高くなりやすいことがある
  • 設計と施工の双方の質が偏る可能性がある
  • 小規模なプロジェクトには向かない場合もある

このように、デザインビルドはプロジェクト全体の管理を一本化したいときに適しています。
発注者は工事の複雑な調整や責任の取り方をあまり気にせずに済むのが大きなメリットです。


プロポーザルの特徴とメリット・デメリット

一方、プロポーザルは「提案依頼方式」とも呼ばれ、発注者が企画内容や要望を公開し、それに対して複数の会社がそれぞれのプランを提出します。
発注者は提出された中から評価基準に合わせて最も魅力的な提案を選びます。

プロポーザルのメリットは

  • 複数の提案を比較できて最適なプランを選べる
  • 競争原理が働きやすく、コストや品質が向上しやすい
  • 新しいアイデアや独創的な提案が生まれやすい

デメリットは
  • 提案作成に時間やコストがかかる
  • 選考基準が不明瞭だとトラブルになりやすい
  • 必ずしも選ばれた会社に一括して全て任せられるわけではない場合もある

このため、プロポーザルは独創的な建築物や複雑な要求がある場合など、柔軟に対応したいときに使われることが多いです。
また、透明性や公平性を重視した公共工事などでもよく採用されます。


デザインビルドとプロポーザルの違いをまとめた表

項目デザインビルドプロポーザル
意味設計と建設を一体で担当する方式複数の会社が提案して最適案を選ぶ方式
責任範囲設計から施工まで一括で担当提案作成まで。施工は別途決定の場合も
メリット作業の一貫性・管理が楽・発注者負担軽減多様な案から選べる・競争による質向上
デメリット価格が高くなりやすい・質の偏り提案作成に時間・選定が難しいことも
向いている場面一括管理や早期完成を目指す時独創的な企画や公平性重視の場合

以上のように、デザインビルドとプロポーザルは建築や設計の世界で使われる異なる方法であり、それぞれに特徴と適した使い方があります。

何を重視するかにより、どちらを使うか決めるのがポイントです。例えば、早くて管理のしやすい工事を望むならデザインビルド、
多様な提案から選びたいならプロポーザルが良いでしょう。

これを知っていると、建設プロジェクトの話を聞いたときに「なるほど、なるほど」と納得しやすくなります。ぜひ参考にしてくださいね。

ピックアップ解説

デザインビルドという言葉をよく聞きますが、実はこの方法が世の中に普及したのは比較的最近のことです。従来は設計と施工が完全に分かれて進んでいたため、どうしても連携ミスや手戻りが多くなってしまっていました。
デザインビルドは、それを解消するために「一つのチームで設計も施工もまとめてやろう」という考え方。これにより工期が短くなり、問題の発見や対応もスムーズにできるようになったんです。
ちょっとしたチームワークの向上が建築全体の質を上げる良い例なんですよ。


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